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ゴードン Gordon, Charles George

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴードン
Gordon, Charles George

[生]1833.1.28. ウーリッチ
[没]1885.1.26. ハルツーム
イギリスの軍人。中国名は戈登。クリミア戦争に従軍,次いでアロー戦争で北京占領に参加 (1860) ,太平天国の揚子江下流進出に対して,上海の外人居留地を防衛。 1863年 (清,同治2年) ,イギリス陸軍少佐のまま常勝軍指揮官となり,64年にかけて常熟,蘇州,常州を太平軍から奪回し,同治帝から提督の官位を授与された。同年の常勝軍解散後,スーダン総督に転じたが,マフディーの反乱の際,ハルツームに籠城中に戦死した。

ゴードン
Gordon, Lord George

[生]1751.12.26. ロンドン
[没]1793.11.1. ロンドン
イギリスの反カトリック運動指導者,「ゴードンの暴動」の主謀者。3代ゴードン公コズモ・ジョージの3男。初め海軍に入ったが,1774~80年下院議員。 78年カトリック教徒救済法が成立すると,翌年これに反対する「新教徒連合」を組織してその総裁となり,80年ロンドンで反カトリック暴動を引起した。彼の指揮下に暴徒は議会への乱入を企て,カトリックの礼拝堂などを破壊し,イングランド銀行その他の公共建造物を襲撃したが,軍隊によって鎮圧された。彼は反逆罪に問われたが釈放され,その後誹謗罪で入獄中病死。晩年ユダヤ教に改宗した。

ゴードン
Gordon, Sir John Watson

[生]1788. エディンバラ
[没]1864. エディンバラ
イギリスの画家。トラスティ・アカデミーに学ぶ。最初歴史画を描いていたがのちに肖像画家となった。 1817年よりロイヤル・アカデミーに出品,50年スコットランド・ロイヤル・アカデミーの会長となる。主要作品『サー・ウォルター・スコット』 (1820,フィラデルフィア美術館) ,『トーマス・ド・クィンシー』 (45,ロンドン国立肖像画美術館) など。

ゴードン
Gordon, Patrick

[生]1635.3.31. アバディーン,オチリュチリーズ
[没]1699.12.9. モスクワ
数奇な運命をたどりロシアの将軍となったスコットランド人。ポーランドおよびスウェーデン軍に勤務したのち,1661年少佐でロシア陸軍に入隊。 62年モスクワ反乱を鎮圧して大佐に昇進,66年ツァーリの使節として訪英したが成功しなかった。その後砲術,要塞構築の知識を修め,78年ウクライナのチギリンをトルコの攻撃から守ったことで戦術家としての名声を確立。 86~87年イギリスを再訪,ジェームズ2世の信書をたずさえてロシアに帰った。 87,89年のクリミア遠征では兵站司令官として B.A.ゴリツィン公に戦術的助言を与えた。 89年の宮廷危機に際してはピョートル1世 (大帝) を支持し,反ソフィヤ・クーデターを成功させてツァーリの信頼を得,以後彼の軍事顧問に就任。ピョートルの外遊中 98年にストレリツィ (銃兵隊) が不穏な動きを示したとき,その反乱の企図を未然に防いだ。またモスクワにローマ・カトリック教会を創設する許可をピョートルから取付けた。

ゴードン
Gordon, Richard Francis, Jr.

[生]1929.10.5. シアトル
アメリカの宇宙飛行士。海軍で飛行訓練を受け,その後テストパイロットを経て,1963年第3期宇宙飛行士の一人に選ばれた。 66年9月ジェミニ 11号で C.コンラッドとともに地球を 47周し,その間標的のアジェナ衛星とドッキング,45分間の宇宙遊泳を行なった。 69年 11月アポロ 12号でコンラッド,A.ビーン両飛行士とともに月に向い,彼らが月面で活動中,司令船のパイロットをつとめた。

ゴードン
Gordon, Robert Aaron

[生]1908.7.26. アメリカ,ワシントン
[没]1978.4.7. アメリカ,バークリー
アメリカの経営学者。 1928年ジョンズ・ホプキンズ大学卒業後,34年ハーバード大学で博士号を取得。 38年カリフォルニア大学 (バークリー) に移り,47年以降同大学教授。この間大統領雇用失業統計委員会委員長,アメリカ経済学会副会長など多数の要職を歴任。大企業における企業者職能をビジネス・リーダーシップ職能としてとらえ,そのおもな担当者は経営担当者層であると主張した。主著『ビジネス・リーダーシップ』 Business Leadership in the Large Corporation (1945) ,"Business Fluctuations" (52) など。

ゴードン
Gordon, Ruth

[生]1896.10.30. マサチューセッツ,ウォラストン
[没]1985.8.28. マサチューセッツ,エドガータウン
アメリカ合衆国の女優,作家。フルネーム Ruth Gordon Jones。高校卒業後,ニューヨークのアメリカ演劇アカデミーで学び,1915年にサイレント映画 "The Whirl of Life"にエキストラとして出演。同じ年に『ピーターパン』Peter Panのニブス役でブロードウェーデビューも果たした。その後の 30年間は舞台を中心に活動。1940年代初期は映画にも出演したが,再び舞台に戻っている。1942年に脚本家で映画監督のガーソン・ケニンと再婚(舞台俳優だった最初の夫グレゴリー・ケリーは 1927年に死去)したのを機に芝居を書き始め,夫と共作で『二重生活』A Double Life(1947)などの映画の脚本も手がけた。1955年にはソーントン・ワイルダーの『結婚仲介人』The Matchmakerを原作とした舞台で,世話好きで愛想のよいドリー・リーバイ役を好演。この役が最大のあたり役となり,女優としての再評価のきっかけとなった。スクリーン復帰作となった『サンセット物語』Inside Daisy Clover(1965)でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。これ以降,よくも悪くも一風変わった老婦人がはまり役となった。『ローズマリーの赤ちゃん』Rosemary's Baby(1968)で,アカデミー賞助演女優賞を受賞。死の直前まで精力的に映画出演をこなした。

ゴードン
Gordon, Beate Sirota

[生]1923.10.25. オーストリアウィーン
[没]2012.12.30. アメリカ合衆国,ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカ合衆国の文化大使。1947年に施行された日本国憲法の草案作成に携わり,女性の権利を盛り込むうえで中心的な役割を果たした。両親はロシア生まれで,著名なピアニストだった父が日本に招聘され,5歳のときに一家で訪日した。1943年にアメリカのミルズ・カレッジを卒業。第2次世界大戦中はアメリカの政府機関に勤めた。戦後,連合国に占領された日本を再び訪れ(→対日占領),連合国最高司令官ダグラス・マッカーサーのもとで総司令部に勤め,両親とも再会した。22歳にして憲法起草委員会でただ一人の女性委員となり,男女平等を法律上の基本原則とする条項と女性の地位を向上させる条項をみずから作成した。1948年にジョセフ・ゴードンと結婚。ニューヨークのジャパン・ソサエティ,アジア・ソサエティに在職中,多数の日本人アーティストをアメリカに紹介した。1998年勲四等瑞宝章を授与された。

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デジタル大辞泉の解説

ゴードン(Charles George Gordon)

[1833~1885]英国の軍人。中国名、戈登。1863年、李鴻章(りこうしょう)の要請で常勝軍を率い、太平天国の乱の鎮定に活躍。のち、スーダン反乱軍討伐中に戦死。ゴルドン

ゴードン(Beate Sirota Gordon)

[1923~2012]ウィーンの生まれ。5歳から15歳までを日本で過ごす。第二次大戦中は米国で過ごし、戦後はGHQの民間職員として再来日。日本国憲法の草案作成に携わり、男女平等に関する条項を起草した。その後も米国を拠点に、日米の文化交流運動などに取り組んだ。

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百科事典マイペディアの解説

ゴードン

英国の軍人。漢字で戈登と記す。1860年中国に出征,英仏連合軍の北京攻略に参加。1863年常勝軍指揮官となり太平天国軍鎮圧に活躍。のちエジプト・スーダン総督などを歴任。
→関連項目マフディー派

ゴードン

日本国憲法の起草作業に関わったアメリカ人女性。ロシア系ユダヤ人の父母をもち,オーストリアのウィーン生れ。父は有名なピアニストのレオ・シロタ。5歳の時に父が東京音楽学校(現,東京芸術大学)の教授として招かれたのに伴い来日。

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大辞林 第三版の解説

ゴードン【Charles George Gordon】

1833~1885) イギリスの軍人。漢名、戈登。1863年から「常勝軍」を率いて太平天国の鎮圧に当たる。のちスーダンの反英反乱討伐に赴き、戦死。ゴルドン。

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