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ゴール朝 ゴールちょうGhūrids; Ghūriyān; Āl-i Shansab

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴール朝
ゴールちょう
Ghūrids; Ghūriyān; Āl-i Shansab

アフガニスタンを支配したアフガン系ゴール族の王朝 (12世紀後期~13世紀前期) 。ガズニー朝に服属していたゴールのアラー・ウッディーン・ムハンマドは,1152年ガズニーを略奪し,ゴール朝の基礎を築いた。その後ギヤース・ウッディーン・ムハンマド (在位 1162~1202) とムイズ・ウッディーン (在位 02~06) の時代に,ガズニー朝を滅ぼし現在のアフガニスタンのほとんど全域,シンド,パンジャブ,ワーラーナシ,その他のインドの都市や地方を版図に入れた。中心はゴール地方で,首都はフィールズクーフとガズニー。 1215年ホラズム・シャー朝に両都を占領されて滅亡。同朝の北インド支配は,インドへのイスラム浸透に大きく貢献した。インドにおける最初のイスラム政権,いわゆる奴隷王朝は,ゴール朝に仕えていたトルコ人奴隷出身者によって樹立されたもの。

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デジタル大辞泉の解説

ゴール‐ちょう〔‐テウ〕【ゴール朝】

Ghōr》アフガニスタン中部のゴール地方を中心に、インド北部を支配したイスラム王朝。12世紀半ばにガズニー朝を滅ぼして成立。13世紀初め滅亡。グール朝

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百科事典マイペディアの解説

ゴール朝【ゴールちょう】

アフガニスタンのイスラム王朝。王統は1000年ころから1215年まで存続。ガズナ朝の下でゴールGhorを根拠地にしたムイズッディーン・ムハンマドが出て版土を拡大した,12世紀半ばを成立期とする場合もある。
→関連項目アイバクシアールコートパキスタンバラナシヘラートホラズム南アジアラホール

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世界大百科事典 第2版の解説

ゴールちょう【ゴール朝 Ghor】

アフガニスタン東部のゴールを中心とする王朝。1000?‐1215年。グール朝ともいう。もとはガズナ朝の支配下にあった一地方の支配者にすぎなかった(王統の始まりは1000年ころとする説が有力)。ガズナ朝衰退後の12世紀後半,事実上の独立を得て領土の拡大に乗り出した。とくに,ふつうゴールのムハンマドと呼ばれるムイズッディーン・ムハンマド(シハーブッディーン・ムハンマド)が出現すると,急激に勢力を拡張する。

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大辞林 第三版の解説

ゴールちょう【ゴール朝】

一二~一三世紀、アフガニスタン中部のゴール(Ghor)地方を根拠地としたトルコ系イスラム王朝。ガズニ朝を滅ぼし、インドに侵入、一三世紀初め版図は最大となったが、のち分裂。グール朝。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴール朝
ごーるちょう
GhrGhr

12世紀中葉から13世紀前半までアフガニスタン地方に続いたトルコ系の王朝。グール朝ともいう。12世紀後半から13世紀初頭にかけて、ギヤースッディーン・ムハンマドとシハーブッディーン・ムハンマドの治世に、ガズナ朝にかわってその権力を確立した。とくに後者は「ゴールのムハンマド」として歴史上有名であり、聖戦(ジハード)を称して北インドに侵入軍を送り、1192年にはクトゥブッディーン・アイバク指揮下のゴール軍がヒンドゥー王のプリトゥビラージを破ってのちは、そのインド侵入軍の一隊は遠くベンガル地方にまで進撃している。しかし、彼自身はインドの支配者となることなく、支配層の内紛のため1206年にゴールで暗殺され、西北インドの征服地はアイバクの権力のもとに置かれた。ゴール朝はアフガン台地のトルコ系王権であるが、インドにイスラム教徒たるトルコ人の支配を確立させる道を整える役割を果たした点で重要である。[荒 松雄]

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世界大百科事典内のゴール朝の言及

【インド】より


[イスラム教徒のインド支配]
 8世紀初めにウマイヤ朝のアラブ軍がインダス川下流域を征服したが,この後の3世紀間,イスラム教徒はそれ以上亜大陸内部に進出することはなかった。彼らの組織的なインド侵略が始まるのは,アフガニスタンにガズナ朝とゴール朝が相次いで興ってからである。トルコ系の両王朝は11世紀初頭から侵入・略奪を繰り返し,分立抗争していたヒンドゥー教徒の諸国を破って,しだいにインド支配の足場を固めた。…

※「ゴール朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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