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サヤハシチドリ Chionis albus; snowy sheathbill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サヤハシチドリ
Chionis albus; snowy sheathbill

チドリ目サヤハシチドリ科。全長 34~41cm。ニワトリの雌をずんぐりさせたような姿の鳥で,は短くて厚く,名前のように角質のさやのようなもので覆われている。色はくすんだ黄色で,背の部分は黒みを帯びている。全身の羽色は純白であるが,眼のまわりや眼先,額は羽毛がなくて桃色を帯び,脚は黒色である。南アメリカ最南端のホーン岬サウスジョージア島サウスシェトランド諸島など南極近くの島々と南極半島に分布する。海岸にすみ,海藻の間の小動物や,動物の死体や糞などを食べる。また,ペンギンが雛にとってきた獲物を横取りしたり,ペンギンの雛や卵を捕食することもある。なお,サヤハシチドリ科 Chionidaeは 2種からなり,もう 1種のカオグロサヤハシチドリ C. minor南極圏に分布している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サヤハシチドリ
さやはしちどり / 鞘嘴千鳥
sheath bill

広義には鳥綱チドリ目サヤハシチドリ科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この科Chionididaeの仲間は、南極周辺に2種が分布しており、全身白色をしている。上嘴(くちばし)の基部に角質の鞘(さや)状をした付属物があり、鼻孔を保護している。雑食性で、餌(えさ)は海獣類の死体、ペンギン類の雛(ひな)や卵、動物の排出物、甲殻類、軟体動物、藻類などいろいろである。人間の住まない地域にいるので、人間を恐れない。2、3卵を産み、雌雄とも抱卵する。
 種のサヤハシチドリChionis albaは全長約40センチメートル。サウス・ジョージア、サウス・オークニー、サウス・シェトランドなど南極海の島々やホーン岬付近などで繁殖する。嘴は黄色がかり、足は黒色を呈している。ヒメサヤハシチドリC. minorは南極大陸やプリンス・エドワード島、ケルゲレン島、ハード島などで繁殖している。眼先(めさき)と嘴は黒色で、足はピンク色である。[柳澤紀夫]

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