サロマ湖(読み)サロマコ

デジタル大辞泉 「サロマ湖」の意味・読み・例文・類語

サロマ‐こ【サロマ湖】

北海道北東部、オホーツク海沿岸の潟湖せきこ。塩湖。日本第3の大湖で、面積151.6平方キロメートル。網走国定公園の一部。
[補説]「佐呂間湖」「猿澗湖」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「サロマ湖」の意味・読み・例文・類語

サロマ‐こ【サロマ湖】

  1. 北海道北東部、オホーツク海に接する長楕円形の潟湖。面積は一五〇・四平方キロメートルで、日本第三の湖。カキ、ホタテガイ、ノリなどを養殖網走国定公園の一部。

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日本歴史地名大系 「サロマ湖」の解説

サロマ湖
さろまこ

紋別湧別ゆうべつ町、常呂ところ郡佐呂間町・常呂町にまたがる潟湖。幅二〇〇―七〇〇メートルの砂洲によってオホーツク海と区切られ、その長さは約二五キロ。湖口は昭和四年(一九二九)までは東側の現常呂町字栄浦さかえうら東側にあり、現在は湧別町・常呂町境および常呂町字栄浦西側の二ヵ所にある。湖の周囲約七二キロ、面積一四六・九平方キロ。水面は海抜零メートル。北海道最大の面積をもつ富栄養湖で、全国では第三位。本流佐呂間別さろまべつ川のほか、西からテイネ川・芭露ばろう川・計呂地けろち川・床丹とこたん川・トップウシベツ川・アネップナイ川などの河川が流入する。

正保日本図(高木崇世芝氏蔵)には「エウヘチエソ」(湧別)の近地点に「沼 遠浅」とみえ、現サロマ湖が確認されている。一八二一年(文政四年)上呈の大日本沿海輿地全図(伊能図)には「トキセートー」とみえる。「トキセー」はサロマ湖の外海を仕切る長い砂洲上の北西にある外海側の地名(現湧別町登栄床)。海から湖に入る時はここが中継地であったようで、サロマ湖の名称にも使われたものか。一七九八年(寛政一〇年)の谷口青山沿岸図(市立函館図書館蔵)には「トキセ、夷ヤ六七。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サロマ湖」の意味・わかりやすい解説

サロマ湖
さろまこ

北海道北東部、オホーツク海岸にある塩水湖。湖名はアイヌ語のサル・オマ・トー(葭原(よしはら)にある湖)の意。面積151.82平方キロメートルで、琵琶(びわ)湖、霞ヶ浦(かすみがうら)に次ぐ。周囲92キロメートル、最大深度19.6メートル。延長30キロメートル、幅200~700メートルの砂嘴(さし)によってオホーツク海と隔てられている潟湖(せきこ)で、かつては東端の鐺沸(とうふつ)付近で海に通じ、冬季は流砂で閉じられていたが、1929年(昭和4)砂嘴の中央に約300メートルの開口部が掘削された。これによって湖水と海水との交換が活発となり、外海の魚類が入り、またホタテガイ生育の適地となった。現在ホタテガイのほか、カキ、ホッカイシマエビ、ウニの養殖が行われる。網走(あばしり)国定公園に指定され、さんご岬、キムアネップ岬などにはアッケシソウ(ヤチサンゴ)の群落がある。1月上旬から3月上旬まで全湖面が結氷する。

岡本次郎


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改訂新版 世界大百科事典 「サロマ湖」の意味・わかりやすい解説

サロマ湖 (サロマこ)

北海道北東部,オホーツク海岸にある塩湖。面積151.7km2で,琵琶湖,霞ヶ浦に次ぐ日本第3の湖である。周囲72km,最大深度19.6m。1月上旬から3月上旬まで全湖面が結氷する。延長30km,幅200~700mの砂州(さす)が内湾と外海とを隔てている潟湖で,かつては湖の東端部の鐺沸(とうふつ)付近で海に通じ,毎年冬季の流砂によって閉じられていたが,1929年砂州の中央部を掘削して開口した。これによって湖水と外海水との交換が活発となり,外海性の魚類が入った。またホタテガイなどの生育に好環境が与えられ,ホタテガイ,カキ,ノリの養殖が発展した。湖岸部を含めて網走国定公園に指定され,サンゴ岬,キムアネップ岬などにはアッケシソウ(サンゴソウ)の群落がある。
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百科事典マイペディア 「サロマ湖」の意味・わかりやすい解説

サロマ湖【サロマこ】

北海道網走地域にあり,約25kmの砂州でオホーツク海と隔てられた潟湖。面積151.59km2で,北海道最大,日本第3。最深19.6m。カキ・ホタテガイを養殖。網走国定公園に属し,砂州にはカシワ林が散在,花園がある。
→関連項目海跡湖佐呂間[町]常呂[町]湧別[町]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サロマ湖」の意味・わかりやすい解説

サロマ湖
サロマこ

北海道北東部,オホーツク海岸にある。面積 151.9km2。周囲 87km。最大水深約 20m。琵琶湖,霞ヶ浦に次ぐ日本第3の大湖。細長い砂州で海と隔てられ,三里浜 (湧別町) ,ワッカ (北見市) の2ヵ所にある人工排水口で海とつながっている。汽水湖でカキ,ホタテガイ,ノリの養殖が行なわれ,海面養殖の北限となっている。サケ,マス,ワカサギの孵化事業もみられる。短小なカシワの原始林が繁茂する砂州を背景とした湖の風景は荒涼かつ雄大で,網走国定公園に属する。

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事典・日本の観光資源 「サロマ湖」の解説

サロマ湖

(北海道北見市・常呂郡佐呂間町・紋別郡湧別町)
日本の重要湿地500」指定の観光名所。

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デジタル大辞泉プラス 「サロマ湖」の解説

サロマ湖

北海道常呂郡佐呂間町にある道の駅。国道238号に沿う。

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