シリコンバレー(英語表記)Silicon Valley

翻訳|Silicon Valley

デジタル大辞泉 「シリコンバレー」の意味・読み・例文・類語

シリコン‐バレー(Silicon Valley)

米国カリフォルニア州の都市サンフランシスコ南方にあるサンノゼサンタクララ付近一帯の通称半導体IT企業が集中しているのでいう。

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精選版 日本国語大辞典 「シリコンバレー」の意味・読み・例文・類語

シリコン‐バレー

  1. ( Silicon Valley ) アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ市南東方、サンマテオサンホセ、サンタクララ付近の渓谷地帯。半導体企業が集中的に進出し、一五〇〇社以上にも及ぶので、俗にこう呼ばれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シリコンバレー」の意味・わかりやすい解説

シリコンバレー
Silicon Valley

アメリカ合衆国,カリフォルニア州サンフランシスコ南東,サンフランシスコ湾南岸の渓谷地帯にある産業地域の通称。北はサンフランシスコ湾,西はサンタクルス山脈,東はディアブロ山脈に囲まれた地域で,古くは果樹園しかなかったが,20世紀中頃からスタンフォード大学の本拠地パロアルトを中心に,エレクトロニクスおよびコンピュータ関連企業,半導体メーカーなどのハイテク産業が集中的に進出し,世界の先端技術地域として脚光を浴びた。半導体の材料シリコン(→ケイ素)を用いることからこの名がついた。嚆矢となったのは,スタンフォード大学電気工学部教授フレデリック・E.ターマン(1900~82)とされる。マサチューセッツ工科大学で博士号を取得し,1925年にスタンフォード大学に戻ったターマンは産学協同を目指し,学生に大学周辺での起業を奨励していた。そのさきがけとして 1939年,パロアルト近郊でヒューレット・パッカードが創業した。1951年,ターマンはスタンフォード・インダストリアルパーク(のちのスタンフォード・リサーチパーク。→インダストリアルパーク)を創設し,企業や研究者を誘致した。1955年,インダストリアルパークにウィリアム・B.ショクリーがショクリー半導体研究所を設立し,1957年にロバート・ノイス,ゴードン・E.ムーアらがサンタクララ近郊でフェアチャイルドセミコンダクターを創設したのを機に,シリコンバレーは大きく飛躍を遂げた。1980年代に入って中心が半導体からパーソナル・コンピュータへと移り,さらに 1990年代にソフトウエアインターネットへと変化するなかで,スタンフォード大学の在学生によってサン・マイクロシステムズ(1982),ヤフー(1994),グーグル(1998)などの企業が設立された。1959年に 1万8000だった求人数は,1990年には約 27万になった。インドや中国からエンジニアが大量に流入し,サンタクララ郡の外国人居住者は 1975年からの 15年間で 2倍の 35万人に増えた。2000年にいわゆる ITバブル(→バブル経済)が崩壊し,2005年までにシリコンバレーの株式公開企業数はピーク時の 3分の1となった。2008~09年のリーマン・ショック後はフェイスブックなどソーシャルネットワーク・サービス SNS関連企業が新たに台頭した。

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百科事典マイペディア 「シリコンバレー」の意味・わかりやすい解説

シリコン・バレー

米国サンフランシスコ郊外の盆地帯であるサノゼ地区のことを指す。この地域には著名な半導体メーカーであるインテル社をはじめ,半導体メーカーが多数集まっているため,半導体の材料であるシリコン(ケイ素)の名を冠してシリコン・バレーと呼ばれるようになった。半導体メーカー以外にも,コンピューターメーカー,ソフトウェアメーカーが数多く存在している。
→関連項目アメリカ合衆国カリフォルニア[州]サノゼ

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「シリコンバレー」の解説

シリコンバレー

アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコのサンタクララ・パロアルト・サンノゼ地区の通称。谷(Valley)と呼ばれる盆地地帯に、半導体産業や大手コンピューターメーカー、ソフトメーカー、ハイテクベンチャーなどを中心としたIT企業、そして研究所や関連企業が密集しているため、半導体の代表的な素材であるシリコン(Silicon)にちなんで名づけられた。アメリカの情報・通信産業のメッカ。Intelなどもこの地で創設された。スタンフォード大学のノーベル賞学者、ショックレー(William B.Shockley)教授が半導体の研究所を設立したのをきっかけに、同大学の周辺に半導体産業が集まったとされる。

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産学連携キーワード辞典 「シリコンバレー」の解説

シリコンバレー

「シリコンバレー」とは、カリフォルニア州のパル・アルト市、サン・ノゼ市などIT関連企業が集中する地域のこと。1998年度の[サンタクララ郡]による統計調査では、IT関連企業8381社が登録されているが、米国中小企業白書によると、1996年度の開業率は約14%、廃業率は約12%となっており、毎年約1000社が入れ替わる計算となる。これらの地域はサンフランシスコから南へ約40キロに位置し、1970年代から「シリコンバレー」と呼ばれるようになった。

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デジタル大辞泉プラス 「シリコンバレー」の解説

シリコンバレー

アメリカの連続テレビドラマ。原題は《Silicon Valley》。2014年からHBOで放映。IT業界を舞台にしたコメディ。

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世界大百科事典(旧版)内のシリコンバレーの言及

【サノゼ】より

…サンタ・クララ・バレーという果樹・野菜栽培を中心とした肥沃な農業地帯の中心都市として栄え,特に世界有数の乾燥フルーツおよび缶詰産地として知られてきたが,近年サンフランシスコ湾岸地域の都市化に伴い人口が急増し,1940年から80年にかけて10倍近い増加をみた。シリコン・バレーと呼ばれる電子工業の高度集積地域の一部をなす。カリフォルニア州立大学サノゼ校,サノゼ交響楽団の所在地。…

【サンフランシスコ湾】より

…オークランド港,サンフランシスコ港などの合衆国屈指の天然の良港を有し,さらに北に隣接するサン・パブロ湾,カーキネス海峡を経由してセントラル・バレーへの重要な水路が発達する。サンフランシスコ湾岸地域は,合衆国太平洋岸地域有数の人口集中地域で,サンフランシスコ,オークランド,リッチモンド,バークリーなどの諸都市が連なり,エレクトロニクス産業の集中する〈シリコン・バレー〉は,湾南東部に隣接する。ゴールデン・ゲート橋,ベイ・ブリッジなどの橋が,湾上の重要な交通路となっている。…

【パロ・アルト】より

…これは同市とスタンフォード大学の正式印にデザインされている。同市から南には,電子産業で知られるシリコン・バレーが広がる。【矢ヶ崎 典隆】。…

※「シリコンバレー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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