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ジオーク Giauque, William Francis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジオーク
Giauque, William Francis

[生]1895.5.12. カナダ,ナイアガラフォールズ
[没]1982.3.28. アメリカ合衆国,カリフォルニア,バークリー
アメリカ合衆国の物理化学者。1922年カリフォルニア大学で学位取得後,同大学化学講師を経て,1934年同大学教授。1926年断熱消磁法による超低温生成の理論を提唱,1935年に D.マクドーガルとともに実証,極低温物理学に新局面を開いた。また熱力学第三法則の実験的基礎を確かめたことでも知られる。1929年酸素同位体を発見した。1949年ノーベル化学賞受賞。

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百科事典マイペディアの解説

ジオーク

米国の物理化学者。カリフォルニア大学を出,1934年同大教授。1926年デバイとは独立に,断熱消磁により絶対0度に近い低温(極低温)が得られることを示し,熱力学の第三法則(熱力学の法則)の検証にも貢献。

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大辞林 第三版の解説

ジオーク【William Francis Giauque】

1895~1982) アメリカの化学者。絶対零度に近い超低温を実験により得、低温における物質の性質を研究。また、酸素の同位体を発見。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジオーク
じおーく
William Francis Giauque
(1895―1982)

アメリカの物理化学者。絶対零度近くまで温度を下げることができる「断熱消磁法」の発明で知られる。カナダのオンタリオ州ナイアガラ・フォールズで生まれる。1920年アメリカのカリフォルニア大学を卒業したのち、同大学の化学講師、同准教授を経て、1934年教授となる。1927年常磁性塩の断熱消磁によって絶対零度に近い温度が得られることを提案した。これは、極低温に冷却した常磁性塩に数万ガウスの強い磁場をかけ、磁気モーメントの方向をそろえることでエントロピーを減少させたのち、この磁場を断熱的に取り除くことにより磁性体の温度をいっそう降下させることが可能となるというもので、この説は1926年にデバイによっても独立に提唱された。のちにジオークはこの考えが正しいことを希土塩類を用いて実証し、0.1Kから0.01K以下の低温を得ることに成功、熱力学第三法則の実験的研究などに大きく貢献した。1949年極低温における物質の諸特性の研究に対する功績でノーベル化学賞を受賞した。
 一方、1929年ジョンストンHerrick L. Johnston(1898―1965)とともに、酸素の760ナノメートルの吸収帯に隣接した弱い吸収帯が、原子量18および17の酸素同位元素と関係があることを理論的に明らかにし、これら同位元素の存在を初めて確認した。[常盤野和男]

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