ジャズダンス(英語表記)jazz dance

デジタル大辞泉 「ジャズダンス」の意味・読み・例文・類語

ジャズ‐ダンス(jazz dance)

ジャズリズムに合わせて踊るダンス日本では、昭和50年代から普及

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精選版 日本国語大辞典 「ジャズダンス」の意味・読み・例文・類語

ジャズ‐ダンス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] jazz dance )
  2. ジャズにあわせて踊るダンス。
    1. [初出の実例]「光源氏や業平朝臣が、ジャズ・ダンスを踊るのだ」(出典:浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉三一)
  3. ミュージカルステージダンスを素人向きにアレンジしたものを基本とした、社交ダンス、クラシックダンスに代わる新しい舞踊。一九七〇年代(昭和四五~五四)後半から普及。

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改訂新版 世界大百科事典 「ジャズダンス」の意味・わかりやすい解説

ジャズ・ダンス
jazz dance

アフリカのダンスをもとにアメリカ黒人によって発達したダンスの一形式。ジャズのリズムにのって腰の動きを中心として身体を動かす踊りは1910年ころから白人の間でも踊られ,キャッスル夫妻によりフォックストロットが案出された。20年代にはツー・ビートのリズムによるチャールストンが流行した。ジャズ・ダンスという言葉が使われはじめたのは27年ころからだが,20年代後半から30年代にかけタップ・ダンスが登場,その名手としてビル・ロビンソン,F.アステアらが出た。ジャズ・ダンスがブロードウェー・ミュージカルに登場し,ショー・ビジネスの世界に入るのは30年代後半で,《オン・ユア・トゥーズOn Your Toes》(1936)ではG.バランチンがその一部を振り付け,《ブリガドゥーンBrigadoon》(1947)ではアグネス・デ・ミルが,《ウェスト・サイド物語》ではJ.ロビンズが担当するなど,一流の振付者が参加した。ここ数年来,来日公演を続けている黒人を主体にしたアメリカのアルビン・エイリー舞踊団は黒人霊歌やジャズを用いてすぐれた作品を見せている。アメリカには数多くのジャズ・ダンス指導者がいるが,とくにルイジEugene Louis Facciuto Luigi(1925- )はしばしば来日している。日本のジャズ・ダンスは第2次世界大戦後アメリカの駐留軍によりもたらされた。ジルバ,ツイストが流行し70年代にはディスコ・ブームの中でモンキー・ダンス,サーフィン,ゴーゴーが,また80年代には一種健康法としてジャズ・ダンスがとり入れられた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャズダンス」の意味・わかりやすい解説

ジャズダンス
jazz dance

ジャズのビートで踊られるダンスの総称。 L.ホートンが方法を確立してからは,黒人舞踊家 A.エイリーによる『ブルース組曲』などのような舞台作品を生んだ。 K.ヨースの『巨大都市』のようなバレエ作品や J.ロビンズの『ウエスト・サイド物語』のようなミュージカル,ショー・ビジネスにも多く使われている。

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知恵蔵 「ジャズダンス」の解説

ジャズダンス

ジャズやロックのリズムに合わせて踊るダンスのことで、非常に範囲が広く、タップダンスなどもこれに属する。ビートの利いた、リズム中心のダンスであることがその特徴で、最近では「現代的リズムによるダンス」として学校教育にも取り入れられている。

(鈴木晶 舞踊評論家 / 2007年)

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