スペクタクル(その他表記)spectacle

翻訳|spectacle

デジタル大辞泉 「スペクタクル」の意味・読み・例文・類語

スペクタクル(spectacle)

壮観。壮大な見世物
映画演劇で、大群衆や大がかりな仕掛けを見せ場にするもの。「スペクタクル巨編」
[類語]景観美観奇観異観壮観偉観

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精選版 日本国語大辞典 「スペクタクル」の意味・読み・例文・類語

スペクタクル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] spectacle )
  2. 壮大で印象的な光景。壮観。また、そのような場面、有様
    1. [初出の実例]「後楽園で三原監督が筒井選手を殴った。〈略〉こんなことも一つのスペクタクルではある」(出典:ブラリひょうたん(1950)〈高田保〉腕力)
  3. 演劇や映画で、大がかりなロケーションや豪華なセットや大群衆などを使った壮大な場面。また、その作品。〔モダン辞典(1930)〕
    1. [初出の実例]「『シカゴ』を見る、大仕掛の火事、スペクタクルとしては『ハリケーン』に劣るが、面白かった」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一四年(1939)一二月三日)

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改訂新版 世界大百科事典 「スペクタクル」の意味・わかりやすい解説

スペクタクル
spectacle

一般に光景,情景を意味する英語であるが,狭義には視覚的に強い印象を与えるもの,さらに,芸能用語として,そういう印象を与える大がかりな場面やだしもののことをいう。語源はラテン語のスペクタクルムspectaculumで,見物席,劇,光景などの意味をもつ。具体的には地震,洪水火山噴火などといった天変地異火災,戦争,あるいは巨大な山や滝のような自然の風景などが考えられ,動きや変化を伴う場面が多用される。また,ほんものの水や火を用いることもある。これらの場面をつくり出すためには,相当な広さをもった舞台空間と大がかりな舞台機構が必要であるから,スペクタクルはおもに複雑な照明装置を用いる近代以後の劇場に発達した。また,多額の費用を要するので,多くの観客を想定した大衆劇によく認められる。もっぱら視覚に訴えるものであるから,せりふ劇よりも,オペラ,ミュージカル,レビューなど,非言語的,非文学的な要素の強い芸能に現れることが多い。なお,映画やテレビ番組についてもこの言葉は用いられる。
スペクタクル映画
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スペクタクル」の意味・わかりやすい解説

スペクタクル
spectacle

大仕掛けな見せ物。絢爛豪華な装置や衣装,照明,あるいは大群衆の登場などによって,観客に強烈な印象を与えるように仕組まれた舞台,または公演

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世界大百科事典(旧版)内のスペクタクルの言及

【演劇】より

…たとえばフランス語で〈舞台上演〉を表すreprésentation(ルプレザンタシオン)は,ある物語を,それを生きる人間ではない別の人間(あるいはそれに代わるもの,たとえば人形)が,なり代わって,〈再現して表す〉仕組みとしての〈再現=代行=表象〉である。それに対して英語のshow(ショー)あるいはフランス語のspectacle(スペクタークル。以下慣用に従いスペクタクルとする)は,〈見せるもの〉としての演劇の最も基底的な特性を表す。…

※「スペクタクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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