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セマンティック・ディファレンシャル法 セマンティック・ディファレンシャルほうsemantic differential method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セマンティック・ディファレンシャル法
セマンティック・ディファレンシャルほう
semantic differential method

意味差別法。 SD法ともいう。 C. E.オズグッドらによって開拓された多変量解析法の1種。多数の両極的な評定尺度によって評定されたいくつかの概念を,意味空間と呼ばれる多次元のユークリッド空間における点として位置づけ,相互の間の関係を距離的関係として定量的にとらえる技法。意味空間の主要な次元として評価,潜勢力,活動性の3つの直交する座標軸が認められるといわれている。態度測定動機調査などに広く利用されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セマンティック・ディファレンシャル法
せまんてぃっくでぃふぁれんしゃるほう
semantic differential method

心理学における測定法の一つ。SD法、意味差判別法、または意味微分法ともよばれる。人間の行動は、自己の置かれている状況や向けられている対象が、自己にとっていかなる「意味」をもっているかによって左右される。アメリカの心理学者オスグッドらは、行動を生じさせるために重要な役割を果たしている表現的・感情的な意味に注目し、その測定法を開発した。
 普通、測定は、弁別される概念とそれを弁別するための相反する形容詞対の尺度を被験者に呈示し、5~7段階程度で評定される。結果の表示と分析にはいくつかの方法があるが、たとえば「月」という概念を、美しい―醜い、うれしい―悲しい、暖かい―冷たい、といった形容詞対で評定させたならば、非常に美しく、やや悲しく、冷たい、という評価が与えられるかもしれない。「月」という概念の意味内容は、評点のプロフィール(たとえば点数の集合)で表される。また、複数の概念を弁別するために重要と思われるいくつかの形容詞対を取り上げ、意味空間を構成し、そこに各概念を位置づけることによって、意味の類似性を把握することもできる。たとえば、赤、白、黄、緑、青というような色のイメージを意味空間に位置づけた場合、白はほぼ中央に、そして赤と黄、青と緑が、それぞれ比較的近くに置かれるかもしれない。
 この測定法を用いる場合に問題となるのは、限られた数の概念や形容詞対からできるだけ多くの情報を得るために、いかなるものを選ぶかということである。オスグッドらは、社会的態度の測定に用いるのに適した形容詞対を取り出すための基礎的研究を行い、よい―悪い、愛される―憎まれる、などのような評価evaluation、積極的―消極的、重い―軽い、などのような力量potency、そして、活発な―不活発な、興奮しやすい―冷静な、などのような活動性activityの三つがとくに重要であることをみいだした。[原 純輔]
『岩下豊彦著『オスグッドの意味論とSD法』(1979・川島書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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