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セラミックコンデンサー セラミックコンデンサー ceramic condenser

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デジタル大辞泉の解説

セラミック‐コンデンサー(ceramic condenser)

誘電体セラミックを用いたコンデンサー。誘電体材料にチタン系、ステアタイト系、チタン酸バリウム系がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

セラミックコンデンサー【ceramic condenser】

チタン酸バリウムBaTiO3など誘電率の大きい物質の粉を成形・焼成して得たコンデンサー。単結晶を育成するのに比べ,希望の形状・寸法を得るのが容易であるので,小型で多品種が多数生産されている。誘電率の大きさ,その温度変化率などは,セラミックスの化学組成を変えることで可能である。これも,同じ結晶構造をもつ物質どうしなら,ほぼ任意の割合で1種類の結晶の中に溶け合うことができる(固溶体形成)からである。組合せの母体となる物質には,BaTiO3をはじめとして,PbTiO3,SrTiO3,PbZrO3,PbHfO3,Pb(Mg1/2,W1/2)O3,Pb(Sc1/2,Nb1/2)O3などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セラミックコンデンサー
せらみっくこんでんさー
ceramic condenser

金属酸化物焼結体(セラミック)を誘電体とするコンデンサーの総称。磁器コンデンサーともいう。特性の面からは、主として低損失で比誘電率温度係数が制御された酸化チタン系磁器と、比誘電率の大きなチタン酸バリウム系磁器の2種類に大別される。構造面からは、円板(または角板、円筒)状セラミック誘電体の両面に金属電極焼き付けリード線をはんだ付けした後、ディップ形絶縁塗装を施した単板リード形と、セラミック誘電体層と電極層を交互に積層一体化焼結し外部端子電極をつけた積層チップ形とがある。前者の構造ではセラミック誘電体層の厚さは機械的強度の関係で150マイクロメートル程度が限度であるが、後者では材料技術やシート薄層化技術の進歩により1層の厚さが1マイクロメートルの薄層品が商品化されている。特殊な用途を除いて標準的な形状では、0603(0.6×0.3ミリメートル)の超小型品から5750(5.7×5.0ミリメートル)まで7~8種類がある。ちなみに1マイクロメートル厚誘電体層の積層セラミックチップコンデンサーでは2012サイズの外形寸法で静電容量が100マイクロファラドの製品が量産化され、一部のタンタルコンデンサーやアルミ電解コンデンサーからの置き換えが進みつつある。
 こうした積層セラミックチップコンデンサーは、表面実装に適した形態と構造をもつこと、信頼性が高いこと、高周波特性が優れていること、大容量化が可能になったことなどにより、映像音響機器や情報通信機器の電源回路などへの用途が急拡大している。今日ではセラミックコンデンサー全生産量の90%以上をこの積層チップ形が占めており、今後もこの傾向は続くものと考えられる。[坂田好一郎]

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世界大百科事典内のセラミックコンデンサーの言及

【コンデンサー】より

…各種プラスチックフィルムコンデンサーには誘電体としてプラスチックフィルムが,電極に金属箔あるいは蒸着した金属層が用いられ,損失の少ないものが多い。セラミックコンデンサー(磁器コンデンサー)は誘電体として誘電率の値が数十~数千のセラミックススを利用したもので,その特性は,二酸化チタンTiO2,チタン酸バリウムBaTiO3などの成分に依存する。対向面に電極をもつ円板や円筒形セラミックスのものと,薄いセラミックスと電極を交互に積み重ねたものとがある。…

【誘電材料】より

…二つの電極の間に電荷を蓄える素子をコンデンサーというが,この電極間に絶縁体をはさみ電圧をかけると,生じた電場のために絶縁体の原子の電荷分布が配向して,電場の正の側には正電荷が,負の側には負電荷が出現する。その結果,電極間が真空の場合よりも絶縁体が入ったほうが蓄積できる電荷の量がε倍だけ増大する。これを誘電分極現象といい,εを比誘電率と呼ぶ。絶縁体はすべて誘電体であるということができる。 実際のコンデンサーに使用されている誘電体を誘電材料というが,この材料は,高分子薄膜,油,セラミックスに大別することができる。…

※「セラミックコンデンサー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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