タン

デジタル大辞泉 「タン」の意味・読み・例文・類語

タン(tongue)

牛・豚などの舌の肉。「タンシチュー

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精選版 日本国語大辞典 「タン」の意味・読み・例文・類語

タン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] tongue から ) 料理に用いる、牛などの舌。〔アルス新語辞典(1930)〕

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普及版 字通 「タン」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] タン

[説文解字]

[字形] 形声
声符は專(専)(せん)。專に摶(たん)・團(団)(だん)の声がある。專は底のある(ふくろ)の中にものを入れてうつ意で、(撃)はそのことを示す字。うち固めてまるくするので團は專に従う。〔説文新附〕十一上に「露の皃なり」とあり、〔詩、風、野有草〕に「零露(れいろ)たり」とは、露を結ぶことをいう。

[訓義]
1. まるいつゆ、つゆがむすぶ。
2. まるい。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 アマネシ・オホキナリ・ツユ

[語系]
・專・團・摶duanは同声。まるめられたものをいう。轉(転)tiuanは車輪などがまろぶこと。

[熟語]

[下接語]



11画

[字音] タン

[説文解字]

[字形] 形声
声符は炎(えん)、炎に淡(たん)の声がある。〔説文〕六下に「東縣、少昊の後の封ぜられしなり」とあり、春秋のとき子国があった。〔左伝、昭十七年〕子が魯にきたとき、鳥の名を以て諸官に任じたという、その国の伝統について語っており、鳥トーテムの俗があったようである。

[訓義]
1. 国の名、春秋の子国。
2. 姓。



14画

[字音] タン

[字形] 形声
声符は彖(たん)。衣は赤く縁をとった黒の衣裳。また王后の服、黒衣で裏に白色の紗を用いる。

[訓義]
1. 喪服に表衣として用いる服。
2. 王后の服。

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改訂新版 世界大百科事典 「タン」の意味・わかりやすい解説

タン
Le Temps

フランスの日刊政治新聞。1829年パリで創刊され,翌30年からは大政治家ギゾーが協力者になった。ただし42年に休刊,61年復刊した。67年にエブラールAdrien Hébrard(1833-1914)が主筆になり,高級な編集方針によって《両世界評論》誌(1828創刊)に匹敵する評価を得た。第三共和政初期にはティエール政府を支持し,彼の辞職(1873)後も王党派とは対抗しつづけた。1880年代のブーランジェ事件においても,自由と共和政擁護を主張した。エブラールの死後の1929年,鉄鋼連盟に株の大半を売却した。40年のナチス占領後は,ビシー政府支配下のリヨンに移って続刊したが,42年11月末,検閲局から愛国的記事の掲載禁止措置を受けたので,抗議の意思表示としてみずから廃刊の道を選んだ。現在の《ル・モンド》は,《タン》の設備を用いて創刊され,国際記事に強い伝統も受け継いでいる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タン」の意味・わかりやすい解説

タン
たん
tongue

動物の舌のこと。食用には牛の舌が一般的であるが、ブタ子ヒツジの舌も利用する。タンパク質が約15%、脂肪は牛の舌では22%、ブタでは16%と差がある。舌は皮が堅いので調理のためにはかならず皮を除く。煮物は3~4時間ゆっくりと加熱すると柔らかくなる。代表的な料理はタンシチューで、グラタン焼肉などにも用いる。

河野友美・山口米子]

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百科事典マイペディア 「タン」の意味・わかりやすい解説

タン

牛や豚などの舌のこと。牛のタンは重さが1〜2kgと大きく,脂肪分が多い。根元の部分は太く,霜降り状になっていて柔らかい。1時間ほどゆでてザラザラした皮をむくが,皮をむいたかたまりやスライスしたものが市販されている。かたまりのままじっくり煮込んでタンシチューにすると,柔らかくて濃厚な味わいのシチューになる。スライスしたものは,焼いたり炒めたりする。豚のタンも同様に皮をむいて調理する。味は牛より淡泊で,薄切りにしてバター焼きにしたり,かたまりのまま煮込んだりする。
→関連項目牛肉

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色名がわかる辞典 「タン」の解説

タン【tan】

色名の一つ。JISの色彩規格では「くすんだ黄赤」としている。タンは皮をなめすという意味。一般に、なめした皮のような薄い茶色のこと。タンニンを含む樹皮をつぶしたものでなめす。牧畜業が発達しなかった日本にはない発想の色名。ただし、タンニンは「渋しぶ」のことでもあり、日本では染色の媒染に用いる。

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世界大百科事典(旧版)内のタンの言及

【バレエ】より

…他のバレエ団ではソリストsolisteと呼ばれることが多い。タンtempsクラシック・ダンスの技術の最小の単位。原則的には踊り手の体重が一つの足から他の足へ移動しないものをいう。…

【ル・モンド】より

…現代フランスの代表的な高級夕刊新聞。1944年12月18日(日付は19日)対ドイツ協力紙《ル・タンLe Temps》の後継紙として,社屋なども引き継いで創刊された。創刊の中心人物は,1934年から《ル・タン》のプラハ特派員をしていたブーブ・メリーHubert Beuve‐Méry(1902‐89)だった。…

※「タン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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