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ダルマキールティ Dharmakīrti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダルマキールティ
Dharmakīrti

650年頃のインドの仏教論理学者。漢訳仏典では法称 (ほっしょう) 。インドの仏教論理学の確立者ディグナーガ (陳那) の論理思想を一層細密なものとした。彼は各瞬間が真理の面からみると存在するものであるとし,われわれは各瞬間の連続として意識の流れを想定し,個人の連続的存在を認めているが,それは思惟によって構想されたものにほかならないとした。著書に『論理学小論』 Nyāya-bindu,『知識批判書』 Pramāṇavārttikaなどがある。

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百科事典マイペディアの解説

ダルマキールティ

7世紀半ばの南インド出身の仏教学者。生没年不詳。漢訳名は法称(ほっしよう)。論理学者ディグナーガのあとを受けて,インド論理学大成,哲学・思想に大きな影響を与えた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ダルマキールティ【Dharmakīrti】

7世紀ころのインドの仏教論理学者。生没年不詳。法称と漢訳される。ディグナーガによって基礎づけられた仏教論理学を徹頭徹尾簡略化,厳密化することによって完成し,その後のインド仏教哲学とインド思想全般に深刻な影響を与えた。著書に《プラマーナバールティカ(量評釈)》《プラマーナビニシュチャヤ(量決択)》《ニヤーヤビンドゥ(正理一滴論)》《ヘートゥビンドゥ(因一滴)》《サンバンダパリークシャー(観相続)》《バーダニヤーヤ(諍正理)》《サンターナーンタラシッディ(他相続成就)》の7論がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダルマキールティ
だるまきーるてぃ

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世界大百科事典内のダルマキールティの言及

【正理一滴論】より

…仏教論理学・哲学の綱要書。ダルマキールティ(法称,7世紀の人)著。サンスクリット名は《ニヤーヤ・ビンドゥNyāya‐bindu(論理のひとしずく)》。…

【論理学】より

…そして結論にあたる宗が最初に置かれるのも,そうした実践上の必要からきたものである。ディグナーガより1世紀ばかり後に,その孫弟子であるダルマキールティや非仏教的学派に属するウッディヨータカラが現れ,ディグナーガの論理学をさらに完璧なものにし,ここでインド論理学は完成する。
[中国]
 中国人の手になる最初の論理学書は《墨子》のうちの六つの章〈経上〉〈経下〉〈経説上〉〈経説下〉〈大取〉〈小取〉である。…

※「ダルマキールティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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