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チョウジ

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栄養・生化学辞典の解説

チョウジ

 →クローブ

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百科事典マイペディアの解説

チョウジ

モルッカ諸島原産で,インドネシアマダガスカルザンジバルなどで栽培されるフトモモ科の常緑高木。高さ10m内外,枝先に,淡紫色の4弁花を開く。つぼみが紅色になったころ採集し,乾燥したものを丁子(丁字,クローブ)といい,粉末にして消化促進,健胃剤,かぜ薬などとする。
→関連項目オールスパイス香辛料五香粉

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デジタル大辞泉プラスの解説

チョウジ

フトモモ科のグローブの蕾。健胃作用があり生薬として使用される。表記は「丁子」とも。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チョウジ
ちょうじ / 丁子
Clove tree
[学]Syzygium aromaticum (L.) Merrill et Perry=Eugenia aromatica Kuntze

フトモモ科の常緑高木。モルッカ諸島原産であるが、現在では熱帯地域で栽培されているものが主になっている。著名な産地としてはアフリカ東部のザンジバル島、ペムバ島、マダガスカル、インドネシア、マレー半島ペナン島、インド南部があげられる。樹高は9~12メートルで、主幹は直立し、周囲1メートルに達する。地上から1.5~1.8メートルで枝が分岐し、ピラミッド形ないし円錐(えんすい)形の樹冠となる。葉は披針(ひしん)形で両端がとがり、対生する。葉の大きさは長さ7.5~12.5センチメートル、幅2.5~3.5センチメートル、腺点(せんてん)をもち、芳香を放つ。つぼみは枝の先に小さな房状につき、初めは淡緑色であるが、しだいにピンク色となる。長さ10~17ミリメートル、太さ約3ミリメートルの棒状の花床の先には、萼片(がくへん)4個、花弁4個、雄しべ多数、雌しべ1個をつける。開花前のつぼみを、色が変化するときに摘み取って乾燥したものが漢方薬の丁子で、色は暗褐色を呈する。丁子のおこりは、乾燥したものが、ねじ釘(くぎ)のような形をしているので「丁」の字をあてたもので、「子」は種子のように小さいものという意味である。1本の木から、1年に2.5~4.5キログラムのつぼみが採取できる。中国でこれを丁香(ちょうこう)とよぶが、由来は、その強い芳香によっている。[長沢元夫]

薬用

チョウジは全体に油室がたくさんあり、精油16~20%を含有する。その約90%がユーゲノール(オイゲノール)である。葉、枝、つぼみなどを水蒸気蒸留して得たちょうじ油(ゆ)(クローブ油)はそれ自体香料に用いられるほか、ユーゲノールはバニリン合成の原料ともなる。薬としての丁子は健胃、鎮嘔(ちんおう)、鎮痛、興奮剤として腹痛、下痢、胃腸病の治療に使われるほか、歯科での消毒、防腐、止痛剤としてむし歯の治療に用いられる。また、顕微鏡標本の封入剤、刀剣の防錆(ぼうせい)料(さび止め料)にも用いる。なお、つぼみによる丁子は高価なため、花柄(軸丁子という)や未熟な果実(母(ぼ)丁子という)も利用されている。[長沢元夫]

文化史

ギリシアや中国では紀元前から知られ、中国では後漢(ごかん)のころには鶏舌香(けいぜつこう)の名でよばれていた。花または若い果実を乾燥させたものを、二つに割ると鶏の舌に似ることによる。1世紀にはインドからローマにまで伝わっていたがその産地がモルッカ諸島と知られたのは16世紀のことである。1621年にオランダは香料貿易の独占を果たし18世紀末まで続いた。中世のアラビアなどでは媚薬(びやく)として用い、日本でも江戸時代には丁香油が媚薬に使われ、西鶴(さいかく)の作品にも登場する。[湯浅浩史]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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