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ツルモドキ Aramus guarauna; limpkin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツルモドキ
Aramus guarauna; limpkin

ツル目ツルモドキ科。全長 63~74cm。1種で 1科を構成する。姿はトキ類に似て,は長く,少し下に湾曲し,くすんだ黄色で先が黒い。脚も長く黒い。羽色は頭部と頸は薄い灰色と褐色とのまだら模様だが,灰色みが強い。背と雨覆羽,腹はオリーブ褐色の地に,各羽の羽軸付近の白い部位が筋模様をつくっている。風切羽はオリーブ褐色。フロリダ半島カリブ海諸島,メキシコ南部から南アメリカアンデス山脈東部を経てアルゼンチン北部に分布する。渡りはせず,淡水の湿地に生息し,浅瀬でおもにリンゴガイの仲間をとるが,ほかの巻貝や昆虫,カエル,トカゲミミズなども食べる。巣は地面や水草の上,樹上などいろいろな場所につくる。特徴のある大きな声で「くるるー」と鳴く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツルモドキ
つるもどき / 鶴擬
limpkin
[学]Aramus guarauna

鳥綱ツル目ツルモドキ科の鳥。この科はツルモドキ1種だけからなる。一見クイナに似た鳥であるが、足と嘴(くちばし)が細長い。全長約65センチメートル。全身暗オリーブ褐色で、背は光沢があり、頭頸(とうけい)部、胸、肩などに白色の細い斑(はん)がある。アメリカ合衆国南部からアルゼンチン中部まで分布する。よく茂った沼沢地にすみ、とくに森林に囲まれた静かな沼沢を好む。しかし、西インド諸島では乾燥したサバンナにもすんでいる。多くの場合単独か数羽の小群で暮らしていて、夕方や早朝湿地を歩きながら餌(えさ)をあさる。よく泳ぐが、危険が迫った場合を除いて、飛ぶことはほとんどない。夕方や夜間、甲高い三声の嘆くような声で鳴く。食物は主として大形のタニシで、昆虫類や種子もときどき食べる。巣は湿地の草の間や低い低木の上につくり、1腹4~8個の卵を産む。抱卵と雛(ひな)の世話は雌雄でする。[森岡弘之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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