ティボー(英語表記)Thibaud, Jacques

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ティボー
Thibaud, Jacques

[生]1880.9.27. ボルドー
[没]1953.9.1. アルプス山中
フランスのバイオリニスト,教育者。父親にバイオリンを学び,のちパリ音楽院で M.マルシックに師事。指揮者 E.コロンヌに才能を発見されて,コロンヌ管弦楽団のメンバーとなり,同楽団の独奏者としても活躍した。その美しい音色によって 20世紀前半のフランス最大のバイオリニストとたたえられた。また,ピアニスト,M.ロンとの協力により「ロン・ティボー・コンクール」を設置,これは今日世界の演奏家の登竜門として有名。 1928年初来日,53年3度目の来日公演の途上,飛行機事故で死亡。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

ティボー

フランスのバイオリン奏者。ボルドーに生まれ,父の手ほどきでバイオリンを始める。13歳でパリ音楽院に入学。1897年カフェで弾いているところを指揮者コロンヌ〔1838-1910〕に見出され,コロンヌ管弦楽団の首席奏者に就任。以後ソリストとして欧米各地で活躍し名声を確立した。1905年カザルスコルトーと〈カザルス・トリオ〉を組む。1920年ピアノ奏者のロンと私立音楽学校を開き,1947年来〈ロン=ティボー国際音楽コンクール〉(音楽コンクール)を開催。1928年,1936年と来日し,3度目の来日の途次,航空機事故で死去。磨きぬかれた音色と気品に満ちた表現で知られ,フランス音楽の演奏で独自の境地を開いた。ピエルネの《バイオリン・ソナタ》(1900年)をはじめ,多くの作曲家に作品を献呈されている。→イザイエグラナドス/H.シェリングフランセスカッティ
→関連項目ナットフルニエ

ティボー

ドイツのローマ法学者。イェーナ,ハイデルベルク大学各教授を歴任。ナポレオン戦争当時の民族統一の気運に際し,自然法的理念にもとづく統一法典による新社会秩序の建設を説き,サビニーらと論争。主著《パンデクテン法体系》《ドイツ一般民法典の必要について》。
→関連項目法典論争

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ティボー【Jacques Thibaud】

1880‐1953
フランスが生んだ20世紀最高のバイオリン奏者。パリ音楽院卒業後,カフェで弾いていたところを指揮者のÉ.コロンヌに見いだされ,彼の主宰する管弦楽団に入団,のちコンサートマスターとなる。その後独奏活動に入り,1903年のアメリカ楽旅を成功裡に終え,世界的なバイオリン奏者と認められた。05年,チェロのカザルス,ピアノのコルトーと20世紀最高のピアノ三重奏団といわれるカザルス・トリオを結成,室内楽に進出。また,コルトーとの二重奏では独特の優雅さと官能美を発揮,とくにフランス音楽の演奏にかけては他の追随を許さなかった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ティボー【Jacques Thibaud】

1880~1953) フランスのバイオリン奏者。カザルス・コルトーとの三重奏も有名。ピアノ奏者ロンとともにロン-ティボー国際音楽コンクールを創始。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ティボー

(Jacques Thibaud ジャック━) フランスのバイオリニスト。パリ音楽院に学び、典雅・明快な演奏でフランスのバイオリン界の第一人者となった。ピアニストのロンと協力してロン‐ティボー国際音楽コンクールを創始。来日途上飛行機事故のため死去。(一八八〇‐一九五三

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内のティボーの言及

【ロン=ティボー国際音楽コンクール】より

…フランスの高名な二人の演奏家,ピアノのロンとバイオリンのティボーによって1943年に創設されたコンクール。初めの3回は3年ごとに行われたが,その後2年ごとの周期となって今日に至る。…

※「ティボー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

猫バンバン

寒い季節になると多発する、猫が自動車のエンジンルームやボンネットの中に潜り込んでいたのに気付かず発車してしまうという事故を防ぐための動作。自動車を始動させる前にボンネットをバンバンとたたき、猫の鳴き声...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ティボーの関連情報