百科事典マイペディア 「デュマ[父]」の意味・わかりやすい解説 デュマ[父]【デュマ】 フランスの作家。将軍だった父親と幼少のとき死別,十分な教育を受けず成長,20歳でパリに出てオルレアン公に仕えながら読書に精進。戯曲《アンリ3世とその宮廷》(1829年)で成功し,次いで《アントニー》《キーン,狂気と天才》などを発表。やがてW.スコットばりの歴史小説に転じ,《モンテ・クリスト伯》のほかは助手に下書きさせるほど多くの作品を世に送った。《三銃士》などいずれも巧みな構成で大衆の心をつかみ,著作の合計は小説,戯曲,旅行記など300以上にのぼる。→関連項目デュマ[子]|宮崎夢柳|両世界評論 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報