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トムリンソン Tomlinson, Henry Major

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トムリンソン
Tomlinson, Henry Major

[生]1873.6.21. ロンドン
[没]1958.2.5. ロンドン
イギリスの作家,旅行家。『ネーション・アンド・アシニーアム』誌の文芸主幹 (1917~23) 。『海とジャングル』 The Sea and the Jungle (12) などの旅行記,第1次世界大戦の従軍記者の経験を生かした『過ぎし日々』 All Our Yesterdays (30) のほか数編の小説,随筆,自伝がある。

トムリンソン
Tomlinson, Charles

[生]1927.1.8. ストークオントレント
[没]2015.8.22. グロスターシャー
イギリスの詩人。フルネーム Alfred Charles Tomlinson。人間の心情より外界に関心をいだき,アメリカ合衆国の詩人ウォレス・スティーブンズを思わせる作風で知られる。ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジで詩人のドナルド・デービーに師事,1948年に卒業する。イタリアやアメリカなどを旅し,ブリストル大学で教鞭をとった。初期の詩集に『首飾り』The Necklace(1955)がある。『見ることは信じること』Seeing Is Believing(1958),『人のいる風景』A Peopled Landscape(1963),『アメリカの風景』American Scenes(1966)では脳裏を離れない砂漠の印象を描いた。オクタビオ・パスとともに,英語,スペイン語の 2ヵ国語で書かれた詩集『浮遊』Air Born/Hijos del aire (1979)を刊行。1980年に『オックスフォード翻訳詩集』The Oxford Book of Verse in English Translationを編集。1974年に王立文学協会会員に選ばれ,2001年に大英帝国三等勲功章 CBEを受章。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トムリンソン
とむりんそん
Charles Tomlinson
(1927― )

イギリスの詩人。ケンブリッジ大学を卒業。ニュー・メキシコ大学、ブリストル大学などで英文学を教える。イタリアで第一詩集『首飾り』(1955)を執筆。ついで『見ることは信ずること』(1958)をアメリカで出版して、にわかに有名になった。サンボリスト(象徴主義の作家たち)やエズラ・パウンドらの流れをくむ玲瓏(れいろう)とした詩風は、自らカットグラスのイメージで自己の詩を語っているのにもうかがえる。『人のいる風景』(1963)、『アメリカ風景』(1966)、『シャフト(縦坑)』(1978)、『お告げ』(1989)、『歓喜』(1995)などに代表される詩集を数年の間隔で発表している。[鈴木建三]
 1997年にはそれまでの詩作活動の集大成ともいえる『詩選集1955―1997』を出版した。その後も創作意欲に衰えはみられず、70歳を過ぎてからの『海の上の葡萄(ぶどう)園』(1999)もほかの詩集同様、高い評価を得ている。すべての詩に共通する、ことばに対する鋭い感受性は、天性の語学力と結び付き、メキシコの詩人オクタビオ・パスや、20世紀イタリア詩壇において注目すべき存在であったアッティリオ・ベルトルッチAttilio Bertolucci(1911―2000)の作品を筆頭に、多くの優れた英訳詩を生み出している。また『アメリカンエッセイ』(2001)にその軌跡がたどれるように、活動の領域を詩作に限らず、詩人としての感性と幅広い知識とに根ざした評論活動も若いころから積極的に行っている。[松本和子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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