ドイツ賠償問題(読み)ドイツばいしょうもんだい

百科事典マイペディア 「ドイツ賠償問題」の意味・わかりやすい解説

ドイツ賠償問題【ドイツばいしょうもんだい】

第1次大戦後,1921年のロンドン会議の結果ドイツに課された1320億金マルクの賠償金支払いをめぐる国際問題。ドイツは支払能力がなく延期を要望したが,旧連合国は対米戦債決済に支障ありとして不満を表明した。フランスベルギールール占領を強行したが(ルール問題),このためドイツは極度のインフレに陥った。ドーズ案ヤング案による解決策が講じられたが世界恐慌のため停滞。1931年フーバー・モラトリアムが発せられ,1932年ローザンヌ会議で賠償金は大幅に削減されたが,ナチス政権樹立により事実上支払打切りとなった。
→関連項目第1次世界大戦ベルサイユ条約

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旺文社世界史事典 三訂版 「ドイツ賠償問題」の解説

ドイツ賠償問題
ドイツばいしょうもんだい

賠償問題

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