ナーシク(英語表記)Nāsik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナーシク
Nāsik

インド西部,マハーラーシュトラ州北西部の都市。ナーシク県の行政庁所在地。ムンバイ (ボンベイ) 北東約 150km,ウェスタンガーツ山脈東麓,標高 600mに位置。聖なるゴダバリ川にのぞみ,『ラーマーヤナ』の主人公ラーマー王子が住んだと伝えられるところから,多くのヒンドゥー教徒が巡礼に訪れ,沐浴する。付近には1~6世紀にかけてのパンドゥレナと呼ばれる仏教,ジャイナ教の洞窟寺院群がある。銅・真鍮細工が盛んで,像,小箱,鎖,ランプなどがつくられる。製糖,搾油,綿・絹織物工業がある。人口 64万 6896 (1991) 。

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百科事典マイペディアの解説

ナーシク

インド中西部,ボンベイ(ムンバイ)の北東約150km,マハーラーシュトラ州にある都市。ゴーダーバリー川に臨み交通の要地綿花,米など農産物取引の中心。工業は小規模で,織物,タバコ,手工芸品など。ヒンドゥー教の巡礼地であり,また南西8kmの地にある仏教の石窟寺院群で有名。石窟は,前1―後2世紀にサータバーハナ朝やサカ族によって造営されたものが多い。156万2000人(2011)。

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世界大百科事典 第2版の解説

ナーシク【Nāsik】

インド西部,マハーラーシュトラ州北西部の都市。人口91万6000(1981)。西ガーツ山脈東麓のゴーダーバリー川源流部にある。同川は地下でガンガー(ガンジス)川と源を同じくするとされ,ナーシクはワーラーナシーと並ぶヒンドゥー教の聖地となっている。《ラーマーヤナ》の主人公ラーマ王子は故国を追われて妃シーターとともにここに来住し,シーターはここでランカー王ラーバナに誘拐されたとされる。川の南岸部の旧市には多くのビシュヌ寺院が点在し,12年ごとに催されるクンブ・メーラーはヒンドゥー教最大の祭りの一つである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナーシク
なーしく
Nsik

インド西部、マハラシュトラ州北西部の都市。ムンバイ(ボンベイ)の北東150キロメートル、西ガーツ山脈山麓(さんろく)のゴダバリ川の上流沿岸に位置する。人口107万6967、周辺部を含む人口115万2048(2001)。ガンジス川中流域のワーラーナシやアラハバードに次ぐヒンドゥー教の聖地として知られ、多くの参拝客が訪れる。ことに12年に一度のクンブ・メラの大祭には何十万人もの信徒が訪れる。ゴダバリ川の沐浴(もくよく)場は身を清める信徒の群れでいつもにぎわっている。河岸に並ぶ寺院のなかには14世紀ごろ建設されたものもあり、200~300年の歴史をもつものが多い。南西8キロメートルの郊外には紀元前1~後2世紀の仏教系石窟(せっくつ)寺院がある。[中山晴美]

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