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ニガヨモギ

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百科事典マイペディアの解説

ニガヨモギ

ヨーロッパ〜シベリア南部原産のキク科の多年草。北米,北アフリカでも栽培される。高さ1m内外,葉は白絹毛でおおわれた羽状複葉で,強い香りがある。アブサンの香味づけに使われることで知られる。
→関連項目ペパーミント

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世界大百科事典 第2版の解説

ニガヨモギ【wormwood】

ヨーロッパ原産のキク科の多年草。根茎は木質,茎は枝分れが多く,高さ40~60cm。葉は2~3回羽状に深裂し,柔らかい絹毛におおわれて,表は緑白色,裏は白色。花期は7~9月,円錐状に多数の頭花をつける。頭花には多数の小花がある。内側にある小花は両性花で,周囲にある小花は雌性花である。瘦果(そうか)は倒卵形で冠毛を欠く。全草に強い芳香がある。全草を健胃薬として用いる。また,ローマ時代から婦人病などの民間薬として栽培された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニガヨモギ
にがよもぎ / 苦艾
absinthewormwood
[学]Artemisia absinthium L.

キク科の多年草。ヨーロッパ原産でシベリア南部、カシミールに分布し、ヨーロッパ南部、アフリカ北部、南北アメリカで栽培されている。茎は多く分枝し、高さは1.5メートルに達する。全形はヨモギに似るが、葉をかむと強い苦味があとまで残る。葉柄の基部に仮托葉(かたくよう)はなく、葉の両面には白い絹毛が多い。また、花床にも毛があり、頭花の径は3~5ミリで、高さよりも幅が広い点でヨモギと区別できる。野生のニガヨモギには変異が多いが、これは近縁種との雑種であろうといわれている。葉は広卵形で互生し、2~3回羽状に深裂する。夏に小さな多数の頭花を円錐(えんすい)花序につける。頭花は淡黄色で、周辺の小花は雌性、中心の小花は両性で、総包の外片は線形、内片は幅広く縁(へり)は薄い膜質となる。痩果(そうか)は倒卵形で長さ1.5ミリ、冠毛はなく、かむと苦い。全体に強い芳香があるのは精油を約2%含むためで、ツヨンを主成分とするので駆虫作用もある。全体が苦いのは苦味質のアブシンチンを含むためで、芳香性苦味健胃、強壮、解熱、胆汁分泌促進剤として薬用に供する。アブサン酒をつくるときにも用いられるが、欧米では使用が禁止されていた。その後、条件付きで承認されている。最近ではアニスの実が使われている。これは、本植物を多量に、また継続的に服用するとツヨンの局所刺激作用が強くなり、危険視されているためである。[長沢元夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のニガヨモギの言及

【ベルモット】より

…強化ワインの一種。16世紀にライン・ワインにニガヨモギ(ドイツ名でWermut)の花で香りをつけたのに始まるとされる。ワインを基酒とし,これにニガヨモギのほかシナモン,コリアンダー,ウイキョウその他多くの香草を配し,スピリッツを加えてアルコール分17~20%に強化する。…

※「ニガヨモギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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