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ニトロベンゼン nitrobenzene

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニトロベンゼン
nitrobenzene

ベンゼンのニトロ化によって生じ,C6H5NO2 で表わされる化合物。無色の液体。沸点 210~211℃。アニリンを合成するときの原料として重要である。有機反応の溶媒としても使用される。有毒であり,しかも皮膚から吸収されやすいので,取扱いは注意を要する。

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百科事典マイペディアの解説

ニトロベンゼン

ベンゼン核のH原子一つをニトロ基に置換した形の芳香族ニトロ化合物。特有臭をもつ淡黄色の液体。融点5.85℃,沸点211.03℃。水に難溶,有機溶媒に可溶。有毒。
→関連項目工業中毒

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世界大百科事典 第2版の解説

ニトロベンゼン【nitrobenzene】

ベンゼンを混酸(濃硫酸と濃硝酸の混合物)でニトロ化すると得られる芳香族ニトロ化合物。1834年にE.ミッチェルリヒによって初めて合成された。純粋なものは無色の液体で,独特の強い臭いがある。密度d420=1.2037,融点5.85℃,沸点211.03℃。水に難溶,大部分の有機溶媒に可溶。毒性が高いうえに皮膚から吸収されやすいので,蒸気の吸入,液体への接触のないよう注意が必要である。ニトロベンゼンを還元すると,図に示すような種々の芳香族窒素化合物を得ることができる。

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大辞林 第三版の解説

ニトロベンゼン【nitrobenzene】

ベンゼンのニトロ化合物。化学式 C6H5NO2 無色の液体。蒸気は芳香をもち有毒。アニリンの製造原料となるほか、染料中間体の原料・有機溶剤として用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニトロベンゼン
にとろべんぜん
nitrobenzene

芳香族ニトロ化合物の一つ。ニトロベンゾールともいう。アーモンドのような甘い香気をもつ淡黄色の液体で、水に難溶、有機溶媒に可溶。過剰のベンゼンを混酸(硝酸28%、硫酸57%、水15%)と70℃以下で反応させれば得られる。毒性は高くはないが液体、蒸気ともに有毒で、貧血および神経系と肝臓の障害をおこす。ニトロベンゼンは発煙硝酸と濃硫酸の混酸によってさらにニトロ化されてm(メタ)-ジニトロベンゼンを生ずる。また、ニトロベンゼンを酸性で還元すればアニリンを生じ、中性で還元すればフェニルヒドロキシルアミンを与えるので、有機合成中間体として重要な化合物である()。[加治有恒・廣田 穰]

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