ニホンジュウケツキュウチュウ(日本住血吸虫)(読み)ニホンジュウケツキュウチュウ

百科事典マイペディア の解説

ニホンジュウケツキュウチュウ(日本住血吸虫)【ニホンジュウケツキュウチュウ】

吸虫類に属する扁形動物。センチュウのように見える寄生虫。体長約2cm。ヒトでは門脈系血管内に寄生し,進行すると肝硬変を起こす。中間宿主カタヤマガイミヤイリガイ)で,これから出たケルカリア水中経皮感染する。東南アジアに広く分布し,日本ではかつて甲府盆地,筑後川流域,広島県片山地区(この吸虫による病気を片山病ともいう)に流行地があった。駆虫剤は有機アンチモン製剤,プラジクァンテルがある。
→関連項目片山病キュウチュウ(吸虫)ジュウケツキュウチュウ(住血吸虫)風土病

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