ノリ(海苔)(読み)ノリ

百科事典マイペディアの解説

ノリ(海苔)【ノリ】

食用とする柔らかな葉状の藻類の俗称。ふつう,干しのり(浅草のり)をいう。材料の大部分はアサクサノリで,アマノリアオノリなども加えられる。生長したノリを摘みとり,刻んで四角い簀(す)に流しこみ,天日または火力乾燥する。干しのりはあぶって焼きのりとし,みりんや醤油を塗って味付のりなどにもする。生ノリは刺身のつまなどに用い,つくだ煮のりはアオノリなどを煮たものが多い。淡水産のものにはスイゼンジノリ(熊本),芝川ノリ(静岡),大谷川ノリ(栃木)などがある。一般にビタミンA,B1,C,カルシウム,鉄などの無機物に富み栄養価は高い。 ノリの養殖は日本特有の技術で,江戸時代に東京湾で始められたという。秋,海水温度が20℃前後のころ,ノリ【ひび】を設置して,海中に浮遊している胞子を付着させる。胞子は発芽・生長して幼ノリとなり,さらに胞子を発生しながら寒くなるにつれ葉状に生長する。これを収穫。漁期は冬。栄養塩類を多く含み,しかも潮の干満の差が少ない静穏な浅海が適所。

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世界大百科事典 第2版の解説

ノリ【ノリ(海苔) laver】

食用にする柔らかな葉状またはコケ状の藻類,およびそれらを原料とした製品の総称。ノリとは,ぬるぬるする意味の〈ぬら〉からなまったことばで,この名がつく藻類は海産のものではアオノリ,ハバノリ,アサクサノリ,ウシケノリ,オゴノリ,オキツノリトサカノリ,イバラノリなど,淡水産でもカワノリ,スイゼンジノリなどひじょうに多い。しかし単にノリといえば,アサクサノリの属する紅藻類ウシケノリ科のアマノリ類をさす。古くは〈紫菜(のり)〉〈神仙菜(あまのり)〉と書き,その後〈海苔〉や〈甘海苔〉という文字が使われるようになった。

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