バクストン(英語表記)Buxton, Sir Thomas Fowell

デジタル大辞泉 「バクストン」の意味・読み・例文・類語

バクストン(Buxton)

英国イングランド中部、ダービーシャー州の町。古代ローマ時代より温泉地として知られる。18世紀から20世紀初頭にかけて保養地として発展し、庭園コンサートホールを備えた複合施設オペラハウスが造られた。ピークディストリクト国立公園玄関口

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バクストン」の意味・わかりやすい解説

バクストン
Buxton

イギリスイングランド中部,ダービーシャー県北西部,ハイピーク地区の町。マンチェスター南東約 30km,ペナイン山脈南部の標高 305~335mの地に位置する保養地で,温泉が湧出する。温泉は早くから知られ,ローマ人に利用されていたが,その撤退後浴場などの施設は放棄され,16世紀に再建された。温泉はリウマチ神経痛などにきくといわれ,医療機関や,公立私営の浴場が多い。付近にプール石灰岩洞窟がある。人口 2万836(2001)。

バクストン
Buxton, Sir Thomas Fowell

[生]1786.4.1. エセックス,カースルヘディンガム
[没]1845.2.19. ノーフォーク,クロマー近郊
イギリスの博愛主義者,政治家。初め監獄改良運動に尽力したが,1822年下院でイギリス植民地の奴隷廃止運動指導者となった。 23年 W.ウィルバーフォースらと「反奴隷制協会」を創立,41年政府に働きかけアフリカ西部のニジェール川デルタへ探検隊を派遣,原地の人々と反奴隷制の条約などを結ぼうとしたが,熱病のため死者続出,探検隊の意図は失敗した。

バクストン
Buxton, Barclay Fowell

[生]1860.8.16.
[没]1946.2.5.
イギリス聖公会宣教師エセックス県名家に生れ,ケンブリッジ大学に学ぶ。 1890年来日,翌年松江拠点おき山陰地方に伝道。のちに神戸で活動した。日本の純福音派の指導者の多くは彼の霊的訓練を受けた。 1907年帰国。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「バクストン」の解説

バクストン Buxton, Barclay Fowell

1860-1946 イギリスの宣教師。
1860年8月16日生まれ。イギリス国教会所属。明治23年(1890)来日し,松江で伝道。松江バンドとよばれるおおくの伝道者を養成。35年帰国したが,日本伝道隊を結成し,38年再来日。神戸に本部をおき,湊川(みなとがわ)に伝道館を創設した。大正6年帰国。1946年2月5日死去。85歳。エセックス出身。ケンブリッジ大卒。

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