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バンド band

翻訳|band

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バンド
band

アフリカや北アメリカ,オーストラリアなどの狩猟採集民に多くみられる,政治的・社会的組織の最も単純な形態。通常ホルド hordeと同義的に用いられているが,恒常的なバンドをホルドとして,他と区別することもある。ホルドは本来,中央アジアの遊牧民集団に対して適用されたものであり,今日ではバンドという名称のほうが広く用いられている。数家族の結合からなる通常 100人に満たないきわめて小規模の社会単位で,一定の領域内で移動生活を営む。生業基盤が弱いため,生活は成員の相互援助によって支えられている。成員は互いになんらかの血縁的つながりをもっていることが多いが,親族の高度な組織化は通常みられない。一つのバンドは独立した政治単位で,これより広い社会的統一はないのが普通であるが,儀礼その他の目的でいくつかのバンドが集結することもまれにある。

バンド

ベルト」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

バンド(band)

物を固定させるための、ひも状のもの。「時計のバンド
洋装に用いる、皮・布製などの腰帯。ベルト。
登山で、岩壁の途中にある帯状に張り出した部分。
周波数帯。
軽音楽などの、楽団。楽隊。「ジャズバンド

バンド(bund)

(アジア諸国で)埠頭(ふとう)・波止場築堤堤防。また、港町海岸通り

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百科事典マイペディアの解説

バンド

ホルドhordeとも。採集狩猟民の間にみられる移動的な地域集団のこと。少数の家族が構成する小規模のものから200〜300人にも及ぶものまである。キャンプを張りながら季節の変化に応じ食料を求め一定領域内の移動生活をする。
→関連項目アメリカ・インディアンボトクード

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岩石学辞典の解説

バンド

色や組織が隣接する地層と異なる薄い地層の一般的な名称.石炭または砂岩の中にある頁岩などの剥離面をいうことがある.実際には二次元的な表現として岩石の表面にのみ使用される[Fay : 1920].成因的な意味は含まれず,火成岩のlayeringや堆積岩のbeddingとは区別されて用いられる.

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世界大百科事典 第2版の解説

バンド【band】

もともと集団を指す言葉であるが,文化人類学用語としてはもっとも未発達な進化段階の社会組織を意味する。衣食住のための物質文化もきわめて単純であり,また生産,保存貯蔵,運搬などの技術も未発達な集団で,ほぼ採集狩猟生計を依存し,動植物資源を追って季節的に移動する。生活単位は夫婦とその子どもからなる核家族で,資源が豊富なときは一時的に30人から100人ほどの集団をつくるが,また家族単位で離散してしまう。

バンド【band】

楽団あるいは楽隊と訳す。器楽の合奏団のことであるが,今日ではおもに,管楽器を主体とする合奏団,またはジャズをはじめとする民衆的あるいは民俗的な合奏団(編成はさまざま)を指す語として用いる。 上記の英語あるいはフランス語のbandeは,もともと集団,とくに軍隊のそれを意味していたが,合奏団をこれになぞらえたのは17世紀からで,フランスの〈王の24人の弦楽合奏隊Les vingt‐quatre violons du roi〉が〈グランド・バンドLa grande bande〉と呼ばれ,これにならったイギリスのチャールズ2世の楽団も〈The King’s Private Band〉と呼ばれるようになった。

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大辞林 第三版の解説

バンド【band】

ひも。帯。 「ヘア--」 「ブック--」
洋装で、腰に締める革や布の帯。ベルト。
〔frequency band の略〕 二つの周波数の間に挟まれた、連続した周波数の範囲。また、無線周波数を区分したもの。周波数帯。 「スリー---ラジオ」

バンド【band】

〔集団の意〕
演奏者の一団。楽隊。楽団。 「 -を組む」
採集狩猟民社会にみられる生活集団。自然資源の変化に応じて離合集散を繰り返す。
明治初期に誓約を結んだキリスト者の集団。横浜バンド・熊本バンド・札幌バンドなど。

バンド【bund】

(東洋の港町などの)海岸通り。埠頭ふとう

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バンド
ばんど

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世界大百科事典内のバンドの言及

【バンド】より

…楽団あるいは楽隊と訳す。器楽の合奏団のことであるが,今日ではおもに,管楽器を主体とする合奏団,またはジャズをはじめとする民衆的あるいは民俗的な合奏団(編成はさまざま)を指す語として用いる。 上記の英語あるいはフランス語のbandeは,もともと集団,とくに軍隊のそれを意味していたが,合奏団をこれになぞらえたのは17世紀からで,フランスの〈王の24人の弦楽合奏隊Les vingt‐quatre violons du roi〉が〈グランド・バンドLa grande bande〉と呼ばれ,これにならったイギリスのチャールズ2世の楽団も〈The King’s Private Band〉と呼ばれるようになった。…

【ベルト】より

…バックル形式やフック形式の留具を用いることが多い。バンドbandとも呼ばれるが,これはウエストバンド,帽子のハットバンド,タキシードのカマーバンド(飾り腹帯)のように,衣服や帽子などに付属した独自の形態をしたものを指すことが多い。皮革,織物,編物,金属,合成樹脂などでつくられる。…

【マントヒヒ】より

…日中はふつう30~90頭程度の集団をつくって移動,採食を行う。この集団はバンドbandと呼ばれ,その構成員は固定的である。夜間の泊り場や水場の付近では,いくつかのバンドが集まって,ときには750頭にも達する大集団をつくることがある。…

【採集狩猟文化】より

…採集狩猟社会の人口密度は希薄で,食糧資源にもっとも恵まれた環境に住む民族でも1km2あたり1人に満たず,大部分の社会は0.5~0.1人,または場合によってはそれ以下にとどまっている。居住をともにする集団(バンド)の大きさにも限界があり,それは数十人から100人前後までの,親族関係でつながる家族の集合によって形成されている。バンド間には婚姻を通じて親族関係が結ばれているが,バンドを超えたより大きな集団や統合機構は存在しない。…

【ネグリト】より

…装身具が好まれ,女性は首輪,腕輪などをつけ,すすや石灰で化粧する。社会生活の特徴としては,政治的統一のないいくつかの居住域に分かれ,それぞれのグループは多くのバンド(移動集団)に分かれて移動の生活をする。このバンドが政治,経済,社会の重要な単位である。…

※「バンド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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