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ビリルビン びりるびん

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妊娠・子育て用語辞典の解説

びりるびん【ビリルビン】

胆汁色素。本来は黄色ですが、体外にでて空気に触れると緑色に見えます。赤ちゃんのうんちが緑色に見えるのも、うんちの中に含まれるビリルビンのためで、緑便も正常です。

出典|母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授)
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デジタル大辞泉の解説

ビリルビン(bilirubin)

胆汁に含まれる黄色の色素。赤血球ヘモグロビンが、脾臓(ひぞう)などの細網内皮系で破壊されて間接ビリルビンとなり、さらに肝臓に運ばれ水に溶けやすい直接ビリルビンとなって腸内に排出される。血中ビリルビン濃度が上昇すると黄疸(おうだん)となる。ヘマトイジン

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栄養・生化学辞典の解説

ビリルビン

 C33H36N4O6 (mw584.67).

 胆汁に含まれる色素.ヘモグロビンのヘムが分解されて生成する.ヒト血液の正常値は0.4〜0.6mg/dl

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世界大百科事典 第2版の解説

ビリルビン【bilirubin】

胆汁色素主成分で,赤褐色を呈するので,胆赤素とも呼ばれ,生体中ではビリベルジンの還元によって生成される。血清の淡黄色は主としてこの物質の存在による。胆汁の色調も,ビリルビンとビリベルジンの混在する比率により支配される。血清中にビリルビンが増加した状態が黄疸である。健康成人で1日250~300mgのビリルビンがつくられるが,その85%は,老化した赤血球の崩壊により生じたヘモグロビンの構成成分であるヘム由来である。

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大辞林 第三版の解説

ビリルビン【bilirubin】

赤褐色の胆汁色素。人間や肉食動物の胆汁に多量に含まれる。老化した赤血球が崩壊する際に、ヘモグロビンが分解されて生じた物質。肝臓で代謝され、胆汁中に排出される。これが血液中に増加すると黄疸おうだんを生じる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビリルビン
ビリルビン
bilirubin

ビリベルジンとともに胆汁色素の一つ。ビリルビンの 80%は赤血球の色素であるヘモグロビンが肝臓で分解処理された最終産物。ヘモグロビンは肝臓などの細網内皮系細胞内で分解されるが,まずベルドヘモグロビンとなり,鉄が分離してフェリチンになる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビリルビン
びりるびん
bilirubin

胆汁中に含まれる黄色色素で、胆汁色素の主成分。分子式C33H36N4O6、分子量584.67。赤血球寿命は約120日で、古い赤血球は脾臓(ひぞう)・細網内皮系の細胞に破壊され、赤血球内のヘモグロビンが分解される。その産物であるヘムのプロトポルフィリンのα(アルファ)位のメチン橋(-CH=)がヘムオキシゲナーゼによりヒドロキシル化されて開環しビリベルジンとなる。さらにそのメチン橋がビリベルジン還元酵素biliverdin reductaseによって還元されてビリルビンが生成する。
 ビリルビンは血清アルブミンと結合し、肝臓に運ばれて肝細胞の洞様毛細血管(類洞)側の細胞膜から取り込まれる。通常、このビリルビンは直接型ビリルビンまたは非抱合型ビリルビンとよばれる。これは水に不溶性であるが、肝細胞のミクロゾームで、プロピオン酸側鎖に主としてグルクロン酸が付加されることで水に可溶となり、胆汁中に排泄(はいせつ)される。これが直接型ビリルビンまたは抱合型ビリルビンとよばれるもので、この抱合を触媒する酵素はウリジン二リン酸uridine diphosphate(UDP)-グルクロニル(またはキシロシル)トランスフェラーゼである。血液中のビリルビン濃度が上昇すると黄疸(おうだん)が生じる。新生児ではこの酵素活性が低く、生理的黄疸が生ずる。また成人の体質性高ビリルビン血症(体質性黄疸)のなかには、この酵素活性が低く軽い黄疸がみられることがある。
 ビリルビンは腸内細菌の還元作用を受けてウロビリノゲンおよびステルコビリノゲンとなり、腸肝循環をするが、一部は糞便(ふんべん)や尿中に排泄される。いずれも無色であるが、空気中では酸化され黄褐色ないし黒褐色のウロビリンおよびステルコビリンとなる。[有馬暉勝・有馬太郎・竹内多美代]
『南部勝司著『黄疸とその臨床』(1987・新興医学出版社) ▽サンジブ・チョプラ著、谷川久一・岡田吉博・橋本直明訳、織田敏次監訳『レジデントのための肝臓病学』(1989・メディカル・サイエンス・インターナショナル) ▽日本生化学会編『新・生化学実験講座15 代謝異常』(1992・東京化学同人) ▽J・エドワード・バーク編著、土屋雅春監訳『ボッカス 消化器病学5 肝臓』(1992・西村書店) ▽橋都浩平・岩中督編『小児外科学』新版(1994・診断と治療社) ▽ポルフィリン研究会編『ポルフィリン・ヘムの生命科学』(1995・東京化学同人)』

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世界大百科事典内のビリルビンの言及

【黄疸】より

…胆汁色素(ビリルビン)が血液および組織中に増加した状態を意味し,臨床的には血清,皮膚,粘膜が黄色に染まる状態をいう。jaundice,icterus(ラテン語由来)はもともと黄色を意味する言葉であったが,現在は黄疸を指す言葉として用いられている。…

【肝臓】より

…胆汁それ自体は消化酵素を含まないが,小腸内で消化吸収を助ける働きをする。胆汁の組成は,抱合型(タウリン,グリシン)胆汁酸,コレステロール,リン脂質,ビリルビンおよび電解質である。ビリルビンは,脾臓やクッパー細胞で破壊された古い赤血球のヘモグロビンが,加水分解を受け,ヘムとなり,さらにビリベルジンを経て生成されたものである。…

【肝不全】より

…肝臓のビリルビン処理,タンパク質合成,解毒などの代謝機能が,高度に障害された状態。大別して,急性肝不全と慢性肝不全に分けられる。…

【大便】より

…大便の色は胆汁色素による。通常は,胆汁中のビリルビンが腸内細菌の作用で還元されて生じたステルコビリンstercobilinにより,黄褐色を呈する。高度の下痢の場合は,ビリルビン還元の時間が不足するため,ビリルビン本来の色である黄色に近づく。…

【ビリベルジン】より

…緑色を呈するので胆緑素とも呼ばれる。ヘモグロビン(血色素)の代謝中間産物であり,ヘモグロビンからベルドヘモグロビンを経て生成され,さらに還元されるとビリルビンになる。肝臓から胆汁をとりだすと,最初はビリルビンの存在により黄金色を呈するが,放置すると酸化が進み,ビリベルジンが生成し,緑色を呈するようになる。…

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