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ピランデッロ ピランデッロ Pirandello, Luigi

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピランデッロ
ピランデッロ
Pirandello, Luigi

[生]1867.6.28. ジルジェンティ(現アグリジェント)
[没]1936.12.10. ローマ
イタリアの劇作家,小説家。ローマ大学ドイツボン大学で言語学,哲学を修めた。初期の詩集のほかに膨大な数の長・短編小説,劇作を残し,個人の世界の不可侵性と性格の不安定さ,人間の相互理解の不可能性,人格の解体などを一貫して追究した。

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デジタル大辞泉の解説

ピランデッロ(Luigi Pirandello)

[1867~1936]イタリアの劇作家・小説家。人間存在の二重性、狂気など、精神の危機を主題とした作品が多い。1934年ノーベル文学賞受賞。小説「故マッティア=パスカル氏」、戯曲「ヘンリー四世」など。ピランデルロ。

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大辞林 第三版の解説

ピランデッロ【Luigi Pirandello】

1867~1936) イタリアの劇作家・小説家。人間の疎外や現実の不確かさを、すべてを虚構とするグロテスクな逆説性のなかで鋭くとらえた。革命的な作劇手法と主題は現代演劇に深い影響を与えた。小説「生きていたパスカル」、戯曲「作者を探す六人の登場人物」「ヘンリー四世」、評論「諧謔精神」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピランデッロ
ぴらんでっろ
Luigi Pirandello
(1867―1936)

イタリアの劇作家、小説家。6月28日、シチリア島アグリジェント郊外のカオス(混沌(こんとん))と呼び習わす土地に生まれる。1887年ローマ大学入学、のちドイツのボン大学に転じて言語学を専攻、91年卒業。帰国後数編の小詩集を出すが、1910年まで主として真実主義(ベリズモ)の色彩の濃い多数の短編および数編の長編小説を発表する。この間1903年には父の経営する硫黄(いおう)鉱山会社が破産し、経済的自立を迫られる一方、この事件が引き金となり、精神不安定の妻の異常な嫉妬(しっと)に悩まされるようになる。妻の狂気は終生ピランデッロの重荷となり、その心痛は彼の作品世界を決定づける要素になった。長編『故マッティア・パスカル氏』(1904)はこの期の代表作。偶然事故死したことになるパスカル氏が現実の桎梏(しっこく)を脱して自由の人生を歩き始めるが、ついに挫折(ざせつ)するというストーリーで、当時自殺を考えたという作者の創作上の動機をうかがわせる。また評論『ウモリズモ論』(1908)のなかでは、自作小説の主題を理論的に解明し、人生を「生命と形式」「根源的情念と社会的規制」の対立葛藤(かっとう)とみる二元論、人間をそれぞれが現実を反映する鏡と考える「鏡の哲学」を展開している。
 1910年以降、短編小説の主人公が紙面から立ち上がり直接観客に語り出すような戯曲を次々に提供する。『万力』(1910)、『用心しろ、ジャコミーノ』『リオラ』(1916)、『そうと思えばその通り』『鈴付き帽子』『大甕(おおがめ)』『正直の楽しみ』(1917)、『役割の遊戯』『接(つ)ぎ木』(1918)、『昔のごとく、昔より良し』(1920)などで劇作家としての地位を確立。その後、『作者を探す六人の登場人物』(1921)に始まる劇中劇三部作『各人各説』(1924)、『今晩は即興劇を』(1930)の画期的な作劇術、また狂気と正常を主題とする『ハインリヒ4世』(1922)の成功により世界演劇にピランデッロ旋風を巻き起こし、現代の前衛劇、不条理劇に大きな影響を与えた。
 1920~30年の間、彼の作品はさまざまな哲学的論評、論議を巻き起こし、自身も一時期「哲学する劇作家」の評を甘受したが、後年は論理のみで詩心を欠く作家とみられることに反発している。彼の描く人物は常軌を逸した情熱の持ち主で、展開される事件も悲しむべき犯罪を内包している。晩年は政治、宗教、芸術を主題にする神話劇『新しい植民地』(1928)、『ラザロ』(1929)、未完で死後刊行の『山の巨人たち』(1937)がある。36年12月1日、ローマで没。生涯の作品は、戯曲43、長編7、短編数十編。34年ノーベル文学賞を受ける。[里居正美]
『岩田豊雄他訳『ピランデルロ名作集』(1958・白水社) ▽米川良夫・赤沢寛訳『ノーベル賞文学全集8 故マッティーア・パスカル他』(1971・主婦の友社) ▽田之倉稔著『イタリアのアヴァン・ギャルド――未来派からピランデルロへ』(1981・白水社)』

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