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フェナセチン phenacetin

翻訳|phenacetin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フェナセチン
phenacetin

C10H13NO2 。アセトフェネチジンともいう。P-フェネチジンを酢酸と無水酢酸ソーダとともに還流して合成する。苦みのある結晶もしくは粉末。水に微溶,アセトン,クロロホルムエチルアルコールにはよく溶ける。解熱鎮痛剤として使用される。長期間の投与では腎臓障害がみられる。獣医にも用いる。

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デジタル大辞泉の解説

フェナセチン(phenacetin)

鎮痛・解熱薬白色の粉末で、少し苦味がある。

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百科事典マイペディアの解説

フェナセチン

解熱鎮痛薬アセトアニリド誘導体。白色の結晶または結晶性粉末,無味。アスピリンと同様に視床下部の体温調節中枢に作用して熱放散を促進させ解熱する。アスピリンまたはアミノピリンとカフェインとによる配合剤が風邪薬として頻(ひん)用されていたが,血液障害,腎毒性,発癌作用の疑いのためほとんど使われなくなっている。
→関連項目オキシドール腎癌鎮痛薬

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世界大百科事典 第2版の解説

フェナセチン【phenacetin】

19世紀末に行われたアセトアニリドの改良研究により発見された歴史の古い解熱・鎮痛薬であるが,副作用が比較的少ないので現在まで命脈を保って使われている。副作用の点からみると,この薬物が生体内で代謝されてできるアセトアミノフェンacetoaminophenのほうがさらに改良された薬物といえる。これらの薬は解熱・鎮痛作用の強さやその作用の性格がアスピリンと似ているので一般的にはアスピリンのほうが多く使われているが,アセトアミノフェンは副作用の少ない点ではアスピリンよりも優れている。

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大辞林 第三版の解説

フェナセチン【phenacetin】

解熱・鎮痛薬の一。無色板状結晶。化学式 C10H13NO2 神経痛・頭痛・不眠などに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェナセチン
ふぇなせちん
phenacetin

解熱鎮痛剤。白色の結晶または結晶性粉末。消化管からよく吸収され、代謝されてアセトアミノフェンとなり薬理効果を発揮するといわれている。副作用としてメトヘモグロビン形成によるチアノーゼ、呼吸困難、頻脈、体温下降などを伴う虚脱症状、腎(じん)障害が大量連用時におこりやすく、溶血性貧血もみられる。いわゆるかぜ薬によく配合されていた。
 厚生労働省は、長期に大量に服用した場合の腎障害や腎盂(じんう)・膀胱腫瘍(ぼうこうしゅよう)の発生の増大などについて、医療関係者に注意を呼びかけており、フェナセチン含有の一般用医薬品については1982年(昭和57)以降認めていない。さらに、2000年(平成12)11月から2001年3月にかけて医療用医薬品の長期大量服用による重篤な腎障害の報告が相次いだため、フェナセチンの供給を停止するよう要請し、2001年4月19日をもって各企業では自主的に供給停止が行われた。[幸保文治]

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世界大百科事典内のフェナセチンの言及

【解熱鎮痛薬】より

…副作用としては消化管障害が比較的重要である。
[アニリン系,ピラゾロン系]
 アニリン系の化合物に属するフェナセチンやアセトアミノフェン,ピラゾロン系の化合物であるアンチピリンなども,作用形式からみて広い意味でのアスピリン様薬物の系列に入るものといえるが,解熱鎮痛作用に比べると抗炎症作用をもたないか,あるいは抗炎症作用が弱い点で異なっている。このような作用形式上の若干の違いの理由としては,組織,器官によってシクロオキシゲナーゼの阻害のされ方が違うためであろうと考えられるような実験結果も報告されている。…

※「フェナセチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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