日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 フリードリヒ・ウィルヘルム(3世)ふりーどりひうぃるへるむFriedrich Wilhelm Ⅲ(1770―1840) プロイセン国王(在位1797~1840)。性格は優柔不断で指導力に欠けていたため、内外の難局を担いきれず、そのためプロイセンの地位低下を招いた。イエナの戦い(1806)に敗れてナポレオン1世に従属し、プロイセン改革にも不徹底な態度をとった。ウィーン会議(1814~15)後はメッテルニヒに従属して解放戦争時の憲法制定の約束も履行せず、また1834年の全ドイツ的な関税同盟の結成にも個人的には参与しなかった。[岡崎勝世] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例