精選版 日本国語大辞典 「フーコー」の意味・読み・例文・類語
フーコー
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…1824年D.F.J.アラゴーが,回転する円板の上の磁針が振れる現象(アラゴーの回転板と呼ばれている)を発見したのが初めで,この現象はその後M.ファラデーが発見した電磁誘導の法則によって説明された。渦電流によって,強い磁場中で回転する電気伝導体の円板が強い制動力を受けることをJ.B.L.フーコーが実験で示した(1855)ことからフーコー電流とも呼ばれ,この現象は交流の積算電力計や電磁ブレーキなどに利用されている。一般に渦電流によって生ずるジュール熱は電力の損失となり,これを渦電流損失(または渦電流損)という。…
…また,J.ブラッドリーは1725年ごろに地球の公転速度によって光の進入方向がわずかに傾く効果を用いて光速度を求めた。これら天文学的方法に対して地上の光学実験で光速度を測定した例の中では,1849年のA.フィゾーによる回転歯車を用いた測定(フィゾーの実験,3.13×108m/s)およびその翌年J.フーコーが行った回転鏡を利用した測定(2.98×108m/s)が有名である。その後,78年からA.マイケルソンによって光速度の精密測定が精力的に行われ,1926年にはカリフォルニアのウィルソン山とアントニオ山の間で光を往復させる実験において,2.99796×108m/sという値を得た。…
…スペキュラム鏡の欠点は反射率が低いこと,表面劣化のたびごとに再研磨が必要なことである。19世紀末ガラスの表面を化学的に金属でめっきする方法がフーコーJ.B.L.Foucault(1819‐68)によって開発され,大反射望遠鏡の時代が始まった。この時代のものにはウィルソン山天文台(アメリカ)の2.6m望遠鏡(1917)がある。…
…色偏光や複屈折についてはすぐには説明できなかったが,これも光を横波と考えれば理解できることがフレネルによって示された(1821)。そして1850年,J.B.L.フーコーが,波動説から得られる帰結どおり,水中の光の速さが空気中よりも遅くなることを実験によって明らかにし,波動説に確定的な証拠を与えたのである。
[電磁波としての光]
光が何の波動であるかを予言したのはJ.C.マクスウェルである。…
…フランスの物理学者J.B.L.フーコーが1851年に地球の自転を証明する一つの方法として考案した振子。長い糸に重いおもりをつるして作った周期の長い振子で,上端はどの方向にも自由に振れるように支える。…
…フランス革命後の1793年,ピネルがパリ郊外のビセートルでこれらの鉄鎖を解いた事績はよく知られており,精神病者の人間化の第一歩と評される。しかしこの過程はM.フーコーの主張するように,狂気を医学の名で既成の価値体系や道徳的抑圧へと組みこんでいった過程でしかなく,つまり,精神疾患と呼ばれるものは単に〈疎外された狂気〉にすぎないともいえる(反精神医学)。 東洋の場合,狂気の〈狂〉は漢字の分類からすると会意文字で,ケモノ偏に王と書くから,元来〈人間外であるケモノに等しいが,ケモノのなかでは王の地位を占める〉という意味で作られたとされる。…
…それは大きな知的反響をよびおこし,《エスプリ》誌の〈野生の思考と構造主義〉の特集(1963)をはじめ,多くの雑誌がレビ・ストロースと構造主義を論じて,〈構造主義〉の時代の幕明けとなった。このような論議の高まるなかで,フーコーが《言葉と物》(1966)を,アルチュセールが《資本論を読む》《甦るマルクス》(ともに1965)を,ラカンが《エクリ》(1966)を,R.バルトが《モードの体系》(1967)を世に問い,その他文学批評の分野でも構造分析が行われ,いずれも何らかの形で〈構造〉ないし〈システム〉を鍵概念として近代西欧の観念体系を批判吟味する新しい構造論的探求を展開した。そして〈構造主義〉は,それまでの20世紀思想の主潮流であった〈実存主義〉や〈マルクス主義〉をのりこえようとする多様な試みの共通の符牒となった。…
… しかし,S.フロイトの精神分析を社会探求に結びつける視点が生まれると,上部構造と下部構造を直結するような社会史的思想史は批判され,社会心理学的視点を加えた思想それ自体の〈社会史〉としての思想史も構想されるようになる。そしてさらに,1960年代に入って,M.フーコーが,旧来の全体史的な思想史(精神史や社会史的思想史)の哲学的,認識論的土台を根底的に批判して,もろもろの思想の土台である〈言説〉の在り方(編成)を,社会的,政治‐権力的人間事象について解明する新しい構造論的思想史の視座をひらいた。こうして,現代では,思想史は,単なる歴史ではなく,新しい思考様式(哲学)ともなりつつある。…
…また,フランスのP.ピネルが,革命の進行しつつあった1793年8月25日,パリ近郊のビセートル病院で患者を鉄鎖から解放した事績は最もよく知られている。これについては,人間の解放のないところに精神病者の解放もありえないとする18世紀啓蒙思想の影響をみることもできるが,他方では,ピネルによる解放は身体の解放にとどまり,精神的にはかえって病者を道徳的抑圧のシステムに組みこんだというM.フーコーらの批判もある(反精神医学)。いずれにせよ,ピネルは精神病院の改革者として行動すると同時に,1801年には《精神疾患に関する医学‐哲学的論考》を著して〈近代精神医学の父〉とみなされる。…
… 一方,J.P.サルトルやM.メルロー・ポンティをはじめ現象学とマルクス主義を結合する実存主義の展開に続いて,人間の社会的活動を深層の意味構造から理解しようとする探求が生まれると,精神分析とフロイト主義は,言語学や人類学などと連動しつつ,無意識的な文化の構造を探り,人間認識の基本視座を革新する試みの思想的源泉の一つとなった。C.レビ・ストロース,M.フーコーらがそのような試みの代表者であるが,その後も思想のあらゆる分野でフロイトの新しい理解が新しい探求を触発しており,精神分析学者F.ガタリと共同する哲学者G.ドゥルーズの社会哲学的探求からJ.クリステバの記号論的探求やR.ジラールの象徴論的探求などにいたるまで,フロイトと精神分析の影響はいっそう深くひろがっている。心理学精神医学【荒川 幾男】。…
…たとえば病院や学校,図書館などでも,管理上,サービス上の観点から集中型の形式が好まれることも少なくなかった。とりわけ制度史の観点から眺めた場合,この種の施設の出現は,個人と集団や社会との関係を監視の機構によって規定したという点で興味深く,M.フーコーらによる一連の制度史研究(フーコーの《監獄の誕生》1975など)の中でも,近代社会を特徴づける施設のあり方として論じられている。 なお,パノプティコンは望遠鏡と顕微鏡を組み合わせた光学器械〈望遠顕微鏡〉のことを指していうこともある。…
…このような病気の観念の変換にあわせて,J.M.メイらの医学者やM.D.グルメクなどフランスの歴史家たちが,20世紀後半になって,あらたな〈病気の歴史学〉を提唱しはじめている。医学的認識の変化を広い歴史的文脈の中でとらえかえしたM.フーコーの《臨床医学の誕生》(1963),結核や癌といった病気をその〈神話〉から解き放つことをめざしたS.ソンタグの《隠喩としての病い》(1978)のような仕事も,以上のような動向と軌を一にするものといえる。 第3に,病気の発生はいちおう前提におくとしても,病気に対する社会的対応には,同様に歴史的な諸類型があることに気づかれる。…
…彼の小説制作の秘密の一部分は,遺言のようにして残された《いかにして私はある本を書いたか》(1935)に明かされ,またデュシャンやM.レリスのように深い影響をうけた者もあったが,〈挿話におけるシュルレアリスト〉というブルトンの評語にも現れているように,表だった少数の支持者たちの理解も必ずしも核心をつくものではなく,一般的には長い間まったく忘れられていた。しかし,想像力と狂気が境を接し,言語をまぎれもなく〈物〉として扱ったその文学制作は,1950年代からロブ・グリエ,ビュトールら前衛的文学者たちのしだいに注目するところとなり,とくにM.フーコーが精密な作品読解をとおして狂気と言語の関係を探った卓抜な《レーモン・ルーセル》(1963)を発表して以来,重要な問題をはらんだ文学的一ケースとしてさまざまな研究がささげられるようになっている。【清水 徹】。…
※「フーコー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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常に身に迫る一触即発の危険な状態をいう。シラクサの僭主ディオニュシオス1世の廷臣ダモクレスが王者の幸福をたたえたので,王がある宴席でダモクレスを王座につかせ,その頭上に毛髪1本で抜き身の剣をつるし,王...
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