ブレーン(読み)ぶれーん(英語表記)James Gillespie Blaine

デジタル大辞泉 「ブレーン」の意味・読み・例文・類語

ブレーン(brain)

《「ブレイン」とも》
頭脳。
脳。脳髄。
ブレーントラスト」の略。「首相のブレーン

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精選版 日本国語大辞典 「ブレーン」の意味・読み・例文・類語

ブレーン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] brain )
  2. 頭脳。
    1. [初出の実例]「ちかごろまたブレイン〔脳髄〕が不健(わる)くて」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三)
  3. ブレーントラスト」の略。
    1. [初出の実例]「ブレーンのために、金をつかへるやうになる」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一五年(1940)八月二〇日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレーン」の意味・わかりやすい解説

ブレーン
Blaine, James G.

[生]1830.1.31. ペンシルバニア,ウェストブラウンズビル
[没]1893.1.27. ワシントンD.C.
アメリカ合衆国の政治家。フルネーム James Gillespie Blaine。共和党の創立者の一人。1858年メーン州下院議員に当選し 2期務め,1863~76年連邦下院議員,1869~75年連邦下院議長,1876~81年連邦上院議員南北戦争ではエブラハム・リンカーンを支持。共和党内でジェームズ・A.ガーフィールドやウィリアム・B.アリソンらと組んでロスコ―・コンクリング対立。1876年の大統領選挙でラザフォード・B.ヘーズとの候補者指名争いに敗れた。1881年ガーフィールド大統領の国務長官に就任したが,同大統領が暗殺されると辞任。1884年大統領候補に指名されたがグローバー・クリーブランド敗北。1889年ベンジャミン・ハリソン大統領のもとで再び国務長官に就任し,1892年まで務めた。ラテンアメリカ諸国との関係改善に努め,1889年の米州会議に重要な役割を果たした(→汎アメリカ会議)。

ブレーン
Blane, Sir Gilbert

[生]1749.8.29. エアシャー,ブレーンフィールド
[没]1834.6.26. ロンドン
イギリスの外科医。エディンバラ大学で医学を学び,1778年グラスゴーで学位を得た。翌年海軍のロドニー提督 (のちのロドニー卿) の受持医となり,提督に従って西インドに向った際にレモン類の効用を説き,新鮮な果実を船員の食事に加えることを進言。イギリス海軍はレモン類のジュースによって船員の壊血病を防止し,健康管理に成果をあげた。ロンドンに帰ったのち,83~95年セントトマス病院の医員となるとともに,ジョージ4世,ウィリアム4世の侍医。 1812年叙勲。主著『海員の病気の観察』 Observations on the Diseases of Seamen (1785) 。

ブレーン
Braine, John

[生]1922.4.13. ヨークシャー,ブラッドフォード
[没]1986.10.28. ロンドン
イギリスの小説家上昇志向の若者ジョー・ランプトンとその犠牲となる年上の女を描いた処女作上流社会の席』 Room at the Top (1957,邦題『年上の女』) で一躍有名となり,「怒れる若者たち」の一人に数えられた。続編『上流社会の生活』 Life at the Top (62) のほか,『嫉妬深い神』 The Jealous God (64) ,『叫ぶ獲物』 The Crying Game (68) など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブレーン」の意味・わかりやすい解説

ブレーン
ぶれーん
James Gillespie Blaine
(1830―1893)

アメリカの政治家。ワシントン大学卒業(1847)後一時教師をしていたが、のちメーン州で新聞を編集(1854~60)。共和党創設に参加し、メーン州共和党委員会議長(1859~81)に推されるなど共和党有力政治家となり、連邦下院議員(1863~76)、同議長(1869~75)、連邦上院議員(1876~81)を歴任。共和党内の「ハーフブリーズ(雑種)」派の指導者としてコンクリングRoscoe Conkling(1829―88)らの「ストルワーツ(生粋(きっすい)の党人)」派に対抗、84年の大統領選挙に出馬したがクリーブランドに敗れた。ガーフィールド、ハリソン各政府の国務長官(1881、1889~92)となり、イギリスに対抗して中南米市場進出を目ざし、第1回汎(はん)アメリカ会議を主宰(1889)、同事務局のワシントン設置、互恵通商推進、地峡運河政策形成などに努めた。

[高橋 章]

『山本幹雄著『アメリカ帝国主義の形成』(1977・ミネルヴァ書房)』

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百科事典マイペディア 「ブレーン」の意味・わかりやすい解説

ブレーン

英国のホルン奏者。名ホルン奏者オーブリー・ブレーン〔1893-1955〕を父としてロンドンに生まれる。ローヤル音楽アカデミーに学び1938年に17歳でデビュー。第2次大戦後はビーチャムの率いるローヤル・フィルハーモニー管弦楽団と1945年創設のフィルハーモニア管弦楽団で首席を務める一方,独奏や室内楽でも活躍。輝かしい技巧と天性の音楽性で天才の名をほしいままにしたが,自動車事故により36歳で夭逝(ようせい)した。ブリテンヒンデミットら多くの作曲家から作品を捧げられている。
→関連項目ホルン

ブレーン

英国の小説家。〈怒れる若者たちアングリー・ヤング・メン)〉の一人。立身出世を望む男の情事と挫折を描く《上流社会の席》(1957年),その続編《上流社会の生活》(1962年)など。

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改訂新版 世界大百科事典 「ブレーン」の意味・わかりやすい解説

ブレーン
James Gillespie Blaine
生没年:1830-93

アメリカの政治家。1862年共和党から下院議員に当選,69-76年下院議長,ついで81年まで上院議員。さらにガーフィールドおよびハリソン両大統領の下で国務長官を務め,積極的な対外政策,とくに中南米諸国との互恵通商を推進し,第1回汎米会議(1889)を主催した。この間84年に大統領候補となり,民主党のクリーブランドに惜敗したが,構想力に富む党指導者として共和党の強化に貢献した。
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知恵蔵 「ブレーン」の解説

ブレーン

高次元空間に浮かぶ低次元の構造。5次元以上の時空を想定すれば、私たちの空間もこう呼ばれる。M理論では、4つの力のうち重力だけが、この外にしみ出す。その結果、重力がほかの力より格段に弱いことや、隠れた重力源である暗黒物質の謎などが説明できる。3次元空間を3ブレーン、ひもを1ブレーン、点粒子を0ブレーンと、次元数を前につけることも。膜(メンブレン)から名づけられた。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

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デジタル大辞泉プラス 「ブレーン」の解説

ブレーン〔雑誌〕

株式会社宣伝会議が発行する業界・技術専門誌。おもに広告デザインに関する情報を紹介。月刊。

ブレーン〔電子辞書〕

シャープが販売するカラー電子辞書のブランド名。

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