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プリンケプス プリンケプス princeps

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プリンケプス
プリンケプス
princeps

古代ローマにおける市民中の第一人者の呼称。元首と訳される。元来は氏族の首長の意。共和政期には元老院議員名簿の筆頭に記され,会議で最初に発言する人物,第一の市民をさした。また理想的な,あるいは指導的な人物をもさし,M.キケロポンペイウス (大ポンペイウス) やユリウス・カエサルをこう表現している。

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デジタル大辞泉の解説

プリンケプス(〈ラテン〉Princeps)

《第一人者の意》古代ローマで帝政時代の皇帝の称。共和政時代の私的称号であったが、前27年、オクタビアヌスが王号を避けて自称して以来、3世紀末のディオクレチアヌス帝までの皇帝の公的称号となった。元首。

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百科事典マイペディアの解説

プリンケプス

ラテン語で〈筆頭者〉の意。古代ローマでは〈元老院の第一人者〉と〈市民の中の第一人者〉をさした。前者は元老院で第一に発言できる人物。後者は有力者の私的称号であったが,前27年アウグストゥスがこの称号を公的なものにして,プリンキパトゥス元首政)を始めた。

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世界大百科事典 第2版の解説

プリンケプス【princeps】

ラテン語で〈第一人者〉の意で,ローマ人の世界にあって最上位の序列にある人を指す。共和政期においては,国家の指導的人物を表し,そうした人々のなかの最高の者が元老院首席の地位にある者であった。彼らの権威は絶大で,その庇護を仰ぐ人々にとって,彼らは王者のごとき保護者であった。そこで,共和政末期の内乱の収拾にともなって収斂した権力の頂点に立ったアウグストゥスは,地中海世界全域の支配者たる自らの地位を表す言葉として〈プリンケプス〉を用いた。

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大辞林 第三版の解説

プリンケプス【Princeps】

〔第一人者の意〕
オクタビアヌスが用いた、自らの地位を表す言葉。三世紀末までのローマ皇帝の称号。 → 元首政

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世界大百科事典内のプリンケプスの言及

【ゲルマン人】より

…しかしこの三つの関係は必ずしも画一的でなく,ローマに近い南西部にあっては,キウィタスはおおむね小邦であり,キウィタスとパグスの領域が合致するもの,あるいはパグスとフンデルトシャフトとが合致するケースもまれではなかった。これはパグスが元来首長princepsまたは小王Gaukönigの統治領域の概念であるのに反し,フンデルトシャフトが兵制および裁判の必要にもとづく人的団体と考えられたからであって,三つの団体を単純に上下の行政区分とみるのは誤りである。またフンデルトシャフトの規模は,のちに密集村落となる数個または十数個の部落から成り立っているのが一般であった。…

【元首政】より

…ローマ皇帝アウグストゥスによって確立されたプリンケプス(〈元首〉あるいは〈第一人者〉)の統治体制(プリンキパトゥス)を意味する用語。共和政末期の内乱を収拾して国家最大の勢力家となったアウグストゥスは,養父カエサルの独裁政樹立の挫折を考慮して共和政の国制に手を加えず,〈余は権威においては万人に勝りしも,公職にある同僚たちを凌ぐ権力を持たず〉と言明し,〈ローマ市民の第一人者〉と呼ばれた。…

【ローマ】より

…同年元老院は彼に〈アウグストゥス〉の尊称を与えた。彼自身は自らの地位をプリンケプス(〈第一人者〉)と呼んだ(そのため彼の始めた国制をプリンキパトゥスと呼び元首政と訳される)が,このような彼の地位は〈皇帝〉の名にふさわしいので,われわれは彼を皇帝と呼び,ここにローマは帝政期に入ったとみるのである。 一般的には共和政期の官制がそのまま続いたが,彼の周囲には皇帝顧問会(コンシリウム・プリンキピスconsilium principis)が置かれ,新たに親衛隊長(プラエフェクトゥス・プラエトリオpraefectus praetorio)などの官職がつくられた。…

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