ペナント(その他表記)pennant

翻訳|pennant

デジタル大辞泉 「ペナント」の意味・読み・例文・類語

ペナント(pennant)

細長い三角形の小旗。特に、大学団体などの標章をつけたもの。
優勝旗。多く、野球でいう。また転じて、優勝。「ペナントを争う」
[類語]白旗赤旗手旗社旗錦旗錦の御旗弔旗半旗反旗Z旗

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精選版 日本国語大辞典 「ペナント」の意味・読み・例文・類語

ペナント

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] pennant ) 細長い三角形の小旗。
  2. (イ) 大学の校章などをつけたものなど。
    1. [初出の実例]「これも壁に “WASEDA” のペナントの下に」(出典:吊籠と月光と(1930)〈牧野信一〉)
  3. (ロ) 優勝旗。特に野球のものをいう。転じて、優勝、覇権の意。
    1. [初出の実例]「野球は本年又もやアメリカン、リーグの覇者となりペナント(長旒)を得た」(出典:米国見物(1910)〈正岡芸陽〉奇抜な歓迎会)

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改訂新版 世界大百科事典 「ペナント」の意味・わかりやすい解説

ペナント
pennant

小型で細長い三角形の旗。先端が燕尾(えんび)状に割れているもの,細長い短冊(たんざく)状のものもペナントという。ペンダントpendant(ペナントと同義に使う場合もある)とペノンpennonの混合した語と思われる。ペンダントは船の帆桁マストに掲げる旗で,商船の旗旒(きりゆう)信号では国際信号書に旗の大きさ,信号符字の構成,信号法などが定めてある。ペノンは行進中の騎士が槍による事故防止と武勇誇示のために,各自が槍につけた三角形の小旗である。競技の優勝旗をペナントと呼ぶようになった由来,時期などは不明であるが,優勝旗やカップなどに優勝者(優勝チーム)の名を記してつける短冊状のリボンもペナントというので,ペンダントとペノンの混合したものと考えるのが妥当であろう。現在では,学校,団体さらには観光地を象徴的に表す三角形の小旗をペナントと呼んでいる。
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