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ペリクレース periclase

世界大百科事典 第2版の解説

ペリクレース【periclase】

鉱物の一種。化学組成はMgOであるがMgはFe2+により一部置換されているものがある。等軸晶系。主として八面体,ふつう丸みをもった粒状。無色,灰白色,Feを含むものは黄色ないし黄褐色。透明,ガラス光沢。モース硬度5.5。比重3.56。条痕は白色。高温の接触変成作用によってドロマイトCaMg(CO3)2が熱分解して生成するので,ペリクレースは再結晶したドロマイト質石灰岩中に産する。しかし,容易にブルーサイトあるいは含水炭酸マグネシウムに変化するので,天然にはまれな鉱物である。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペリクレース
ぺりくれーす
periclase

酸化マグネシウムの鉱物。岩塩構造。緑マンガン鉱などとともにペリクレース系を構成する。自形は立方体、正八面体およびこれらの聚形(しゅうけい)(複合立体)。苦灰岩(くかいがん)の熱変成によりこれを構成する苦灰石のMgCO3の部分だけが熱解離し、ペリクレースと方解石の集合体が形成される。あるいは苦灰岩が火山岩中に捕獲され、高温の熱変成の産物として生成されることもある。原産地イタリアのベスビオ火山のものはこの成因によるものである。日本では岐阜県本巣(もとす)市能郷谷(のうごうだに)から発見されている。
 共存鉱物はブルース石、苦土尖晶石(くどせんしょうせき)(苦土スピネル)、苦土橄欖石(くどかんらんせき)、斜ヒューム石、方解石、苦灰石など。同定は灰色粒状の外観、立方体に割れる劈開(へきかい)、比較的低い硬度、分解生成物であるブルース石の存在による。ペリクレースはブルース石の中に含まれて産することが多い。命名はギリシア語で「周囲(peri)」と「割れる(klao)」を意味する2語の合成による。[加藤 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のペリクレースの言及

【耐火煉瓦】より


【塩基性耐火煉瓦】
マグネシア煉瓦magnesia brickマグネシアクリンカーを用いて造った代表的な強塩基性耐火煉瓦。マグネシアMgOは融点2800℃と一般の耐火物中最も高く,その結晶はペリクレースと呼ばれ,比重3.58の硬い結晶である。天然産のマグネシアは不純物が多いので,多くは海水から採取したマグネシアクリンカーを原料として造る。…

※「ペリクレース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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