コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ホウ酸 ホウさん boric acid

3件 の用語解説(ホウ酸の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホウ酸
ホウさん
boric acid

酸化ホウ素 B2O3 が水和して生ずるオキソ酸。オルトホウ酸,メタホウ酸,四ホウ酸などが知られている。このうち単にホウ酸といううときはオルトホウ酸 H3BO3 をさす。無色,無臭の透明な結晶,あるいは白色塊状ないし粉末状物質。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典の解説

ホウ酸

 BH3O3 (mw61.83).H3BO3

 静菌作用があるが食品には使用が許可されていない.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホウ酸
ほうさん
boric acid

ホウ酸というときは、通常オルトホウ酸B(OH)3をさすが、その他メタホウ酸HBO2、通称で次ホウ酸B2(OH)4などのように各種のポリホウ酸などを含めて、ホウ酸ということがある。オルトホウ酸は火山ガス・噴気、ある種の鉱泉水に含まれる。天然産のホウ酸塩(ホウ砂(しゃ))の水溶液に硫酸を加えると、溶解度の小さいホウ酸が析出する。
  Na2B4O7+H2SO4+5H2O
   ―→Na2SO4+4H3BO3
 光沢のある無色のうろこ状結晶。融点170.9℃、比重1.48。溶解度水4.17%(15℃)、4.65%(20℃)。水溶液は弱い一塩基酸。H3BO3のように書かれるが、三塩基酸ではなくて一塩基酸である。
  B(OH)3+2H2O
   ―→H3O++B(OH)4-
 水溶液は弱酸性(4%溶液でpH3.9)を示し、弱い殺菌力をもつ。アルコールにも溶ける。エーテルには溶けない。エチルエステルに点火すると緑色の炎をあげる。また、塩酸溶液はクルクマ紙(クルクミンC21H20O6を吸収、乾燥させた試験紙)を赤変させる。結晶を熱すると水を失ってメタホウ酸HBO2(100℃)、四ホウ酸H2B4O7(140℃、40時間)を経て300℃で酸化ホウ素となる。ホウ酸はホウケイ酸ガラス、うわぐすり(ほうろう)、防腐消毒剤、顔料、化粧品などの原料となる。多量に吸収されると危険で、大人約20グラム、小児5グラムを致死量とする。[守永健一・中原勝儼]

医薬面

殺菌・防腐剤で、天然ホウ砂より精製してつくる。無色または白色の結晶あるいは結晶性粉末で、においはなく、わずかに特異な味がある。弱い殺菌力をもつ。かつては比較的毒性が少ないものとして肉類や油類の防腐剤に用いられたことがあるが、この摂取によって消化管障害や発疹(ほっしん)がおき、さらに中毒により死亡例もおきたことから、現在では食品の防腐剤としては使用は禁止されている。医薬用としては、うがいや鼻腔(びくう)、腟(ちつ)の洗浄用に1~2%水溶液が、また洗眼用に2%水溶液が用いられていた。皮膚病や外傷に対しても5~10%軟膏(なんこう)が用いられていたが、火傷など損傷を受けた皮膚や粘膜から吸収されて中毒をおこした例もあり、日本薬局方からホウ酸およびホウ砂の製剤は、すべて削除された。現在では、洗眼薬としてわずかに使用されているにすぎない。なお、ホウ酸による中毒症状は、発疹、急性胃腸炎、血圧降下、けいれん、ショックなどである。[幸保文治]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ホウ酸の関連キーワード水素化ホウ素ナトリウム気絶水和ホウ素欠乏炭化ホウ素(炭化硼素)ホウ酸(硼酸)ウルツ鉱型窒化ホウ素黒鉛型窒化ホウ素セン亜鉛鉱型窒化ホウ素立方晶窒化ホウ素

今日のキーワード

日本政策投資銀行

1999年に日本開発銀行と北海道東北開発公庫を統合し、発足した政府系総合政策金融機関。一般の金融機関が行なう金融などを補完・奨励し、長期資金の供給などを行ない、日本の経済社会政策に金融上で寄与していく...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ホウ酸の関連情報