ポーター(Hal Porter)(読み)ぽーたー(英語表記)Hal Porter

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ポーター(Hal Porter)
ぽーたー
Hal Porter
(1911―1984)

オーストラリアの小説家。メルボルン郊外生まれ。高校卒業後はメルボルン、アデレード、タスマニア各地で新聞記者、州政府職員、中・高校教員、劇場主事、図書館員など各種の職業に従事。38年のシドニー市150年祭賞はじめ多くの文学賞を受け、61年より作家生活に入る。この間49~50年、オーストラリア進駐軍付教員として広島県呉(くれ)市に滞在した。以来日本に興味を寄せ67、80年と2回来日。『役者たち――新日本印象記』(1968)、『お蝶氏(ミスター・バタフライ)ほか新日本短編集(ストーリーズ)』(1970)がある。代表作に『短編集』(1943)、『一握(ひとにぎり)の小銭』(1958)、『傾いた十字架』(1961)、『鋳物模様の欄干があるバルコニーに立つ見張人』(1963)、戯曲『塔』(1962)などがある。

[平松幹夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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