ポール(英語表記)pole

翻訳|pole

デジタル大辞泉 「ポール」の意味・読み・例文・類語

ポール(pole)

細長い棒。さお。旗ざおや棒高跳び用の棒など。
路面電車などの屋根の、架線から電気を取り入れるための棒状のもの。
測量に用いる測桿そっかん
野球場ファウルポールのこと。
ヤードポンド法の長さの単位。1ポールは5.5ヤードで5.0292メートル。
面積の単位。1ポールは30.25平方ヤードで25.29平方メートル。
[類語]棍棒バー棒杭棒切れ延べ棒丸太丸太ん棒竿

ポール(poll)

世論調査。その質問表

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ポール」の意味・読み・例文・類語

ポール

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] pole )
  2. 棒。竿(さお)。細長い柱。また、それらと形の類似したもの。〔舶来語便覧(1912)〕
    1. [初出の実例]「道端に並んで立っている背の高いポールには、世界各国の旗が〈略〉はためいていた」(出典:雲のゆき来(1965)〈中村真一郎〉一五)
  3. 特に、測量に用いる測桿(そっかん)
    1. [初出の実例]「セオドライトやポールを担いで」(出典:花物語(1908)〈寺田寅彦〉八)
  4. 電車などが架線から電気を取り入れるための棒状のもの。トロリーポール。〔新らしい言葉の字引(1918)〕
  5. 長さの単位。一ポールは五・五ヤード、三二〇分の一マイル、約五メートルに相当。ペルチ。ロッド
  6. 面積の単位。一ポールは三〇・二五平方ヤードで二五・二九平方メートル。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ポール」の意味・わかりやすい解説

ポール
Lewis Paul
生没年:?-1759

イギリスの商人で機械発明家。1738年にローラーによって紡ぐ方法で特許出願。特許権所有者はポールであったが,実際の発明者はこの特許の証人であるジョン・ワイアットであった。ポールとワイアットは1732年ころから知り合い,33年にポールはワイアットからある機械(詳細不明)の権利を買いとっている。これが紡績過程の機械に関するものと考えられ,ふたりの改良の努力の結果,38年の特許となった。なおポールは48年に梳綿(そめん)機械,また58年には改良されたワイアット=ポールの紡績機械の特許を出願している。しかし事業としては,ポールは負債にあえぎ,工場が倒産するなどの資金不足と,もう一方では紡績機械の脆弱(ぜいじやく)さによる故障,糸切れなどによる能率の悪さにみられる技術的未成熟さとがあいまって成功しなかった。
執筆者:


ポール
William Poel
生没年:1852-1934

イギリスの演出家。俳優として出発した後,1894年エリザベス朝舞台協会を結成。シェークスピア劇をはじめとするエリザベス朝の劇を,最小限装置を用いた張出舞台という,初演当時の条件を復元したと考えられる舞台で上演することに力を注ぎ,19世紀風のリアリスティックな上演法を退けることに大きな役割を果たした。1905年の《ロミオとジュリエット》を最後として,資金難のために協会が活動を停止した後も,一般には知られていないエリザベス朝戯曲を上演するなど,意欲的活動を続けた。20世紀のシェークスピア上演が装置を簡略化して劇の流れを重視するようになったのは,もっぱらポールの影響による。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ポール」の解説

ポール Paul, Henry Martyn

1851-1931 アメリカの天文学者。
1851年6月25日生まれ。ワシントンの海軍天文台につとめていたが,明治13年(1880)東京大学理学部星学(天文学)教授としてまねかれ来日。16年帰国。1931年3月15日死去。79歳。マサチューセッツ州出身。ダートマス大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のポールの言及

【エーカー】より

…ヤード・ポンド法における面積の単位。古くは牛2頭引きのすきを用いて1日で耕せる面積とされ,その広さは土地によって異なっていたが,1277年イギリスのエドワード1世により4ポール×40ポールの土地またはそれと同じ広さの土地の面積と定められ,法定エーカーstatute acreと呼ばれた。これは4840平方ヤードに等しく,およそ0.4ha(4047m2)である。…

※「ポール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android