マキアベリズム

精選版 日本国語大辞典「マキアベリズム」の解説

マキアベリズム

〘名〙 (Machiavellism)
① 権力を得るためにはいかなる反道徳的な手段も許されるという主義や思想。マキアベリの「君主論」が一五~一六世紀のイタリアを背景に、君主の現実的な統治術を描いたところからいう。〔外来語辞典(1914)〕
② 一般に、目的のためには手段を選ばない考え方や態度をいう。
※瀬山の話(1924)〈梶井基次郎〉「『へい!』マキャベリズムの狸親爺奴、おきて来やがったな」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「マキアベリズム」の解説

マキアベリズム
Machiavellism

N.マキアベリの思想そのものでなく,目的のためには手段を選ばず,また反道徳的な行為でも結果がよければ正当化されるとする権謀術数をさす。マキアベリは『君主論』のなかで,イタリアの統一のために君主に対し種々の政治技術を建策した。これが後年政治家たちによって利用され,マキアベリズムの言葉が生れた。

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百科事典マイペディア「マキアベリズム」の解説

マキアベリズム

目的のためには手段を選ばず,権謀術数をたくましくする政治上の行動様式や主義。マキアベリが《君主論》(1532年)の中で,〈君主は獅子のごとくたけだけしく,狐のごとく狡猾(こうかつ)〉でなければならぬと説いたことに始まり,C.ボルジアがその典型とされる。
→関連項目君主論パワー・ポリティクス

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世界大百科事典 第2版「マキアベリズム」の解説

マキアベリズム【Machiavellism】

目的を達成するためには非道徳的な手段をも是認する権謀術数をいう。これがマキアベリズムと呼ばれるのは,マキアベリがその著《君主論》の中でこうした主張をなしたからと考えられている。たとえば彼は,信義に厚く,気まえがよく,慈悲深いという君主のあるべき姿を認めつつ,現実にはそうした行動をとる君主は邪悪な人間が多い中では没落するであろうといい,場合によっては約束を踏みにじり,〈けち〉に徹し,冷酷であることが是非とも必要であると述べた。

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