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マドバ Madhva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マドバ
Madhva

[生]1199頃.マイソール,ウッディピー近郊
[没]1278頃.マイソール,ウッディピー近郊
インドの哲学者。多元論的実在論を説くベーダーンタ学徒。バラモンの子として生れた。主宰神はあらゆる美徳をそなえたビシュヌ神であり,独立しているが,その他の実在者である多数の個我も物質世界も主宰神に依存している。解脱はビシュヌ神の恩寵によって得られるものであり,そのための知識としてブラフマンの考察が必要であると説いた。約 37部の著書を残した。

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百科事典マイペディアの解説

マドバ

中世インドの宗教思想家。神と人との二元論を掲げ,多元論的実在論を主張した。解脱(げだつ)はビシュヌ神の恩寵(おんちょう)によってのみ起こるが,そのためには知識が必要であるとし,ブラーフマナの考察をすすめた。

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世界大百科事典 第2版の解説

マドバ【Madhva】

1238‐1317
中世インドの哲学者,宗教家。南インド,カルナータカ州ウディピの近くで生まれたといわれる。最初はベーダーンタ学派,とくにシャンカラの哲学を学んだが,それに満足せず,それとまったく対立する体系を確立し,ビシュヌ派のなかにマドバ派を創始した。彼は,現在この派の総本山のあるウディピを中心に活躍し,シャンカラ派と激しく抗争した。彼には37の作品が帰せられているが,主著は《ブラフマ・スートラ注解》である。このほか《バガバッドギーター》や諸ウパニシャッドに対する注解などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マドバ
まどば
Madhva
(1197―1279)

インドのベーダーンタ学派の哲学者で、ヒンドゥー教ビシュヌ派の一派マーダバ派の開祖。南インドのカンナダ地方の出身である。著作に、『ブラフマ・スートラ』の注釈、宗教詩『バガバッド・ギーター』や諸ウパニシャッドの注釈などがある。シャンカラ派の一元論を批判し、ブラフマン(梵(ぼん))と個我と物質は実在で、それぞれはっきり異なるとして、別異論を説いた。また、ブラフマンをビシュヌ神と同一視して、ビシュヌ信仰をベーダーンタ哲学で根拠づけ、神の直証(ちょくしょう)による解脱(げだつ)を説いた。[島 岩]

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