マラカス

デジタル大辞泉 「マラカス」の意味・読み・例文・類語

マラカス(〈スペイン〉maracas)

ラテン音楽で用いられる打楽器ウリ科マラカの実を乾燥させて中身をくり抜き、種子ビーズ玉などを入れたもの。両手一つずつ持って振り鳴らす。

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精選版 日本国語大辞典 「マラカス」の意味・読み・例文・類語

マラカス

〘名〙 (maracas) 打楽器の一つ。椰子一種マラカの実を乾燥させたものを振り、中の種子によって音を出す。キューバをはじめ中南米に伝わる民俗楽器で、ふつう両手に高・低音を一個ずつもって奏する。
※銀座二十四帖(1955)〈井上友一郎〉四「マラカス、〈略〉といったような、土俗的な打楽器」

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百科事典マイペディア 「マラカス」の意味・わかりやすい解説

マラカス

ラテンアメリカラットル(がらがら)。ウリ科植物の果実に穴をあけ中身を取り出して乾燥させ,中に種を入れ戻し,柄をつけて穴をふさいだもの。通常,左右の手に1個ずつ持ち振って鳴らす。直径10cm前後の球形に近く,柄の長さ15cmくらい。ルンバなど踊りを中心としたラテン・アメリカ音楽に欠かせないリズム楽器現代では合成樹脂などで大量生産されているが,自然のものよりリズム歯切れが悪く音質も落ちる。
→関連項目スチール・ドラムセガ打楽器ターラブ

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改訂新版 世界大百科事典 「マラカス」の意味・わかりやすい解説

マラカス
maracas

体鳴楽器の一種。ウリ科植物の果実に孔をあけ中身を乾燥させて空にし,その中に種を入れ戻し,柄をつけて穴をふさいだもの。左右の手に1個ずつ持ち振って鳴らす。形状は球形に近く,直径10cm前後,柄の長さ15cmくらい。ルンバなど踊りを中心とした中南米音楽に欠かせない代表的なリズム楽器の一つで,女性のシンボルともいわれている。現代では合成樹脂などで大量生産されているが,自然のものよりリズムの歯切れが悪く音質も落ちる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マラカス」の意味・わかりやすい解説

マラカス
まらかす
maracas

振って発音する体鳴楽器。がらがらの一種。球形または卵形のウリ科植物の果実を乾燥させて中身をくりぬき、その中に乾燥させた種子を封入して柄(え)を取り付けたもの。名称はウリ科の果実マラカに由来する。通常、両手に1本ずつ持って演奏するため、マラカスと複数形で呼び習わされ、ラテンアメリカ音楽ではリズム楽器として欠かせない存在となっている。現代では、木、金属、合成樹脂などの容器にビーズや金属の粒を封入したものも普及しているが、果実のものより音質は劣る。また、容器の外側にビーズの網をかぶせた形態のものもある。

[藤田隆則]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マラカス」の意味・わかりやすい解説

マラカス
maracas

ラテンアメリカ音楽のリズム楽器。マラカという木の実を乾燥させ中をくりぬいて種子や小石を入れて柄をつけたもの。左右の手に1つずつ持って振鳴らす。ルンバ音楽の伴奏によく使われる。

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デジタル大辞泉プラス 「マラカス」の解説

マラカス

2000年に台風委員会により制定された台風の国際名のひとつ。台風番号、第108号。フィリピンによる命名。「強い」を意味する。

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