マーシャル・プラン(読み)マーシャルプラン

百科事典マイペディア 「マーシャル・プラン」の意味・わかりやすい解説

マーシャル・プラン

第2次大戦後米国の行ったヨーロッパ経済復興援助計画。1947年国務長官G.C.マーシャル提案開始。共産主義勢力の拡大防止策としての色彩が濃かったため社会主義圏参加拒否。このため実質的には西欧諸国に対する軍事援助性格が強まった。1951年打ち切り。
→関連項目COMECON第2次世界大戦ディーキンTUCトルーマン・ドクトリンベビンヨーロッパ経済協力機構

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「マーシャル・プラン」の解説

マーシャル・プラン
Marshall Plan

1947年6月にアメリカのマーシャル国務長官が発表したヨーロッパに対する経済援助計画。表向きソ連を含むヨーロッパ全域を対象にするものであったが,ケナンら国務省政策立案者はソ連の勢力膨張に対する封じ込め政策一環と位置づけ,ソ連,東欧の不参加を前提に計画を策定した。マーシャル・プランは西ヨーロッパ諸国の経済再建と共産主義勢力の後退に成功したが,東西ヨーロッパの分裂を決定的なものとし,冷戦は激化した。51年末に終了する援助総額は約130億ドルに達した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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