ミーム(英語表記)meme

翻訳|meme

世界大百科事典 第2版の解説

ミーム【mime[フランス]】

ミームとは,かつてのJ.G.ドビュローのピエロの芸に代表されるパントマイムとは区別されて,現代に至り,フランスのエティエンヌ・ドクルーÉtienne Dec‐roux(1898‐1991)によって創始された新しい身ぶり芸術表現に対する呼名である。ドクルーはまずJ.コポーのビュー・コロンビエ座に学び,その後はC.デュランのアトリエ座で,J.L.バローや後にはM.マルソーなどとともに,単なる物まねではないこの新しいジャンルに踏み出して,その創始者となった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のミームの言及

【バレエ】より

…馬の調教に際し,馬を馬場いっぱいに円く走らせるのと同じく,舞台または教室で,円を描くようにして動いていくさまをいう。ミームmime黙劇。マイムともいう。…

【パントマイム】より

…演者が声を用いず,身体の動きや顔の表情のみを表現手段とする芸能。単に〈マイムmime〉ともいい,〈黙劇〉〈無言劇〉などの訳語・用語も用いられる。
[パントマイム前史]
 pantomimeという言葉は,その語源をさかのぼれば,古代ギリシア語のpantōs(すべて(に))とmimos(ものまね)の合成語pantomimosであり,この言葉自体は古代ギリシアの多くの文献に見ることができる。しかし,このような〈ものまね〉あるいは〈呪術的模倣所作〉とでも称すべきものは,周知のように,演劇一般の〈始源的形態〉にほぼ共通して見ることができる重要な一構成要素であり,そのようなものの一種として,古代ギリシアにおいては先のmimos(あるいはpantomimos)という言葉で表現される〈ものまね〉を中心とした座興的な雑芸(これを演劇史で〈ミモス劇〉などとも呼ぶ)が行われていたことは事実であるにせよ,それが今日のパントマイムに通じる一つの独立した芸能ジャンルであったとは言いがたく,演劇史では,ふつうパントマイムの起源を,古代ローマのパントミムスpantomimusに求めることが行われている。…

【バレエ】より

…演劇的な舞踊,舞踊劇ともいわれるようなものを指し,劇場的な舞台舞踊である。演劇がせりふによって進行するのに対し,せりふの代りに舞踊およびミーム(マイム)によって進行する劇をいう。一貫した筋があり,2人以上の登場人物をもち,その登場人物が何かの役にふんし,したがってその役の要求する衣装を着し,舞台装置をもった劇で,せりふをいっさい排して舞踊だけによって構成されるものである。…

【パントマイム】より

…たとえば,イタリアのコメディア・デラルテの中には,パントミムス的要素を色濃く見てとることができる。なお,17,18世紀にフランス宮廷などで行われた神話を題材とする仮面舞踊劇(バレエ)も,パントミームpantomimeの名で呼ばれている。【川添 裕】
[近代的パントマイムの誕生]
 19世紀に入ると,パントマイムは演劇史の表面に現れ,その全盛期を迎えるにいたった。…

※「ミーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ご当地マンホール

日本全国各地に設置されている、その地域の名物や名所、ゆかりのある人物などがデザインされたマンホール蓋のこと。1977年に沖縄県那覇市で設置された、魚の群れをあしらった柄のものが初とされる。その後、全国...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ミームの関連情報