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メタンハイドレート メタンハイドレート methane hydrate

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メタンハイドレート
メタンハイドレート
methane hydrate

水とメタンが固まってできた氷状の物質。大陸棚や海溝付近で見つかり,天然ガス主成分であるメタンを取込んだメタンハイドレート埋蔵量は,天然ガスの約 100~1000倍に達する。かご状になった水の分子の中にメタンが入った構造で,低温,高圧力など一定の条件がそろうとでき,周囲の泥などが混ざるため,岩石のように見える。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵の解説

メタンハイドレート

メタンや二酸化炭素などが、低温で数十気圧以上の水圧下で水分子間に入り込んで結合して固化したもの。深海掘削により、大陸斜面の水深700〜4000mの海底堆積物中に、広範囲に分布していることが確認されている。日本周辺では南海トラフや日本海陸側斜面に、大量に存在する可能性が高い。海底下数百m以深では地熱の影響でハイドレートは分解して遊離メタンに戻っていて、その境界面は明瞭な音波反射面(海底相似面=BSR : bottom simulating reflector)として海上からの連続音波探査で視認できる。メタンは二酸化炭素をほとんど出さないエネルギー資源として注目されているが、安価で確実な回収方法の確立が鍵となる。

(小林和男 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

メタンハイドレート

天然ガスの主成分メタンガスと水が結びつき、結晶化したもの。低温・高圧のシベリア永久凍土や水深500メートルを超す海底の地層などでシャーベット状で存在し、日本近海には天然ガスの国内消費量の100年分に相当する量が埋蔵されているとされる。

(2014-04-16 朝日新聞 朝刊 3社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

メタン‐ハイドレート(methane hydrate)

ガスハイドレートの一種。大陸棚斜面の海底下数百メートルのところやシベリア・アラスカ永久凍土中など低温・高圧の場所で、水分子とメタン分子とが結合して氷状になった化合物。メタンは天然ガスの主成分であることから、将来の資源として期待が高い。燃える氷

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大辞林 第三版の解説

メタンハイドレート【methane hydrate】

天然ガスの主成分であるメタンが低温高圧下で水に溶け込み、シャーベット状になったもの。シベリア・アラスカなどの永久凍土地帯や大陸周辺の深海底に埋蔵しているとみられ、天然ガス資源として有望視されている。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メタンハイドレート
めたんはいどれーと
methane hydrate

メタンガスと水からなる氷状固体物質。低温・高圧の環境条件の中で存在する物質で、水深500メートル以深の深海底下の堆積(たいせき)物中や永久凍土中に広く分布する。メタンハイドレートが存在できる最大の深度(メタンハイドレート安定領域)は水深や海域によって異なり、海底から数百メートル程度の深さといわれる。メタンハイドレートにはメタンなどの炭化水素分子が閉じ込められており、石油などの在来型エネルギー資源にかわる新しいエネルギー資源として注目されている。
 自然界に存在するメタンハイドレートの発見は、1965年に報告されたロシア西シベリアの天然ガス田での調査が最初とされる。その後アメリカが行った深海底調査により、凍土地帯だけでなく、海底にも膨大な量が分布することが解明された。これ以降、世界各地の深海底で探査が行われ、日本は1995年(平成7)に資源化を探る調査に着手した。こうした調査の結果、日本近海でも、紀伊半島や四国沖の南海トラフの陸側斜面を中心に3万5000平方キロメートルにも及ぶ広大な範囲に分布することが発見され、ほかの海域もあわせた賦存量は約6兆立方メートル(日本の年間天然ガス使用量の100年以上分に相当)と試算されている。
 メタンハイドレートを資源として開発するため、2001年7月に経済産業省によって「我が国におけるメタンハイドレート開発計画」が策定された。同計画は2001年度から2018年度の18年間に及ぶ長期計画であり、有望な資源区域の特定や経済性評価、産出試験などが計画されている。しかし、メタンハイドレートの安全かつ効率的な産出には、技術的・経済的課題が多く、商業生産のめどはたっていないのが現状である。また、メタンハイドレートは、温度や圧力の変化で容易に分解して地球温暖化効果の高いメタンを大量に放出する可能性もあり、その利用については慎重論もある。[伊藤葉子]

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