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メチレンブルー methylene blue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メチレンブルー
methylene blue

青銅色の光沢をもった暗緑色,無臭の結晶。 C16H18ClN3S・3H2O で表わされる。水,アルコール,クロロホルムに可溶。水溶液青色を呈する。ジメチルアニリンとチオ硫酸から合成される塩基性染料。木綿,レーヨン,絹,羊毛を青色に染める。酸性溶液中でチタン (III) 塩,バナジウム (II) 塩,クロム (II) 塩,スズ (II) 塩,銅 (I) 塩,モリブデン (III) 塩,タングステン (V) 塩などにより還元され,無色のロイコ化合物となるので,これらの検出や定量に利用できる。またロイコ化合物は塩素酸塩,クロム酸塩,バナジウム酸塩,鉄 (III) 塩,酸素などによって酸化され復色するので,これらの検出にも利用される。さらに酸化還元指示薬,生細胞の酸化還元能力の検出,細胞の核染色用,血球の染色用などとしても用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

メチレンブルー

代表的な青色塩基性染料。メチルチオニンともいうチアジン系染料の一種。市販品は銅赤色の粉末。水,アルコールに溶けて青色を示す。古い歴史をもち,タンニン媒染で木綿を青く染めるが日光に弱い。

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栄養・生化学辞典の解説

メチレンブルー

 C16H18ClN3S (mw319.86).

 青色の酸化還元色素で,還元されると白色のロイコメチレンブルーとなる.酸化還元の指示薬として,また人工の水素受容体として使われる.

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世界大百科事典 第2版の解説

メチレンブルー【methylene blue】

メチルチオニンmethylthionineともいう。チアジン系塩基性染料。ジメチルアニリン‐p‐フェニレンジアミンを原料とし,チオ硫酸ナトリウムNa2S2O3の存在で酸化縮合させ,さらに閉環して製造する。一般には塩素Clアニオンを付けているが,塩化亜鉛ZnCl2と複塩の形の染料とすることもある。深青色の結晶で,水,エチルアルコールに溶解して青色を呈する。塩基性染料の特色として美麗な濃青色だが,耐光性が著しく低く,特別な場合を除いて繊維染色には用いられない。

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大辞林 第三版の解説

メチレンブルー【methylene blue】

塩基性染料の一種。暗緑青色の結晶性粉末。水に溶け青色の溶液になる。繊維を鮮やかに染めるが、日光に弱い。細胞・組織などの生体染色、酸化還元指示薬(酸化されて緑青色、還元されて無色)、殺菌剤などに用いる。メチレン青。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メチレンブルー
めちれんぶるー
methylene blue

チアジン骨格をもった塩基性染料で、1876年にドイツのH・カロによって合成された美しい青色の染料である。4-アミノジメチルアニリンとチオ硫酸ナトリウムから合成する方法と、フェノチアジンをジメチルアミノ化する方法がある。暗緑青色の結晶または粉末。水、エタノール(エチルアルコール)によく溶ける。中性浴から絹、羊毛を染めることができる。また、木綿はタンニン媒染で染色可能である。しかし日光に弱く、染料としての実用価値は低い。還元により無色のロイコメチレンブルーleucomethylene blueとなるが、酸化により可逆的にメチレンブルーに戻る。このゆえに、酸化還元指示薬としての利用がある。このほか、殺菌剤としての医薬や機能検査薬、生体染色剤などにも利用される。[飛田満彦]

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