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メプロバメート(英語表記)meprobamate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メプロバメート
meprobamate

トランキライザの一種。 C9H18N2O4 。2-メチル-2-1,3-プロパンジオールとホスゲンを縮合させてからアンモニアを作用させてつくる。各種神経症,不眠症に用いられる。 1960年代初めにニトラゼパムをはじめとするベンゾジアゼピン系睡眠剤が発売されるまで,トランキライザの王座にあった。依存性があることが知られている。

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百科事典マイペディアの解説

メプロバメート

ウレイド型のトランキライザーの一種(弱トランキライザー)。アトラキシン,ハーモニンは商品名。白色結晶性粉末,無臭苦味。精神不安,緊張状態の緩和作用,骨格筋弛緩(しかん)作用があり,癲癇(てんかん)の特発性小発作や夜尿症,小児の急性夜驚症などに適用。その他小児湿疹,薬疹などのかゆみ止め。(図)

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世界大百科事典 第2版の解説

メプロバメート【meprobamate】

中枢性筋弛緩薬のメフェネシンから誘導された抗不安薬である。白色の結晶性の粉末で味は苦い。トランキライザーの一種(弱トランキライザー)で,不安,緊張を軽減する。バルビツレートに比べて精神活動に対する抑制がはるかに小さい。視床下部,視床,大脳辺縁系に対し抑制的に作用すると考えられる。脊髄反射をも抑制し,中枢性筋弛緩作用を示すが,抗コリン作用も抗アドレナリン作用もない。消化管から容易に吸収される。不安,不眠,各種の神経症に1回0.2~0.4g(内服)用いる。

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世界大百科事典内のメプロバメートの言及

【向精神薬】より

…52年には抗ヒスタミン薬と抗マラリア薬との交点にあったクロルプロマジンと,インドの民間療法から発見されたレセルピンとがつくられ,劇的な抗精神病作用をもつことがわかった。筋弛緩薬,メフェネシンの誘導体であるメプロバメートに抗不安作用が確かめられたのは55年であった。これら3種の薬の発見が引金となって,現在までに約200種の精神治療薬が市販されるにいたった。…

【トランキライザー】より

…しかし,まぎらわしいので現在では,前者を抗不安薬anti‐anxiety drug,後者を抗精神病薬anti‐psychotic drugとよぶようになった。バーガーF.M.Bergerが筋弛緩薬として合成したメプロバメートに抗不安作用が発見された(1955)のが最初の抗不安薬で,次いでベンゾダイアゼピン系のクロルジアゼポキサイド,ジアゼパム,オキサゼパムなどが合成され,心身症などに広く用いられている。これらは筋弛緩や眠気などを伴うので,服用後の自動車運転は危険である。…

※「メプロバメート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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