メランジュ(英語表記)〈フランス〉mélange

デジタル大辞泉 「メランジュ」の意味・読み・例文・類語

メランジュ(〈フランス〉mélange)

さまざまな種類や大きさの岩塊れきが、泥岩などに混在する地質体。ふつう、2万5千分の1程度の縮尺地質図に表される大きさのものをさす。日本列島付加体でよくみられる。
霜降り2混紡糸を使ったニットのこと。メランジ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メランジュ」の意味・わかりやすい解説

メランジュ
melange

起源や時代の異なる種々の岩石が入り交った混在堆積物という意味。カリフォルニアのフランシスカン層群で最初に使われて以来有名になった。通常,黒色頁岩のなかに枕状溶岩チャート,泥岩などが切れ切れになって混在しており,プレートの沈み込みに伴って,陸源の砂岩や泥岩の互層の間に,海洋底堆積物や海洋底および海山の玄武岩溶岩,チャートや礁性石灰岩などが破砕され,ブロック状に混入,堆積して形成されると考えられている。このメランジュの存在は地質時代にプレートが沈み込んでいたことを示唆するものと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android