モダンジャズ(読み)もだんじゃず(英語表記)modern jazz

翻訳|modern jazz

デジタル大辞泉 「モダンジャズ」の意味・読み・例文・類語

モダン‐ジャズ(modern jazz)

1940年代に現れたビーバップスタイル以後のジャズ。それ以前のディキシーランドジャズスイングジャズに比べ、複雑な和声・リズムなどが使われるようになった。

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精選版 日本国語大辞典 「モダンジャズ」の意味・読み・例文・類語

モダン‐ジャズ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] modern jazz ) 一九四〇年代に現われたビーバップ(バップ)スタイルを継承、発展させたジャズ音楽。それ以前のディキシースイング、以後のフリージャズフュージョンと対比して用いられることが多い。
    1. [初出の実例]「同じモダン・ジャズでもイースト・コースト派をしか認めようとしない」(出典:夜、生きるもの(1960)〈菊村到〉男がうたうとき)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モダンジャズ」の意味・わかりやすい解説

モダン・ジャズ
もだんじゃず
modern jazz

スイング・ジャズがマンネリ化した1940年代前半に、野心的なチャーリー・パーカー、デージー・ガレスピーらがリズム、メロディ、ハーモニーの三要素を改革、ビ・バップ(be-bopバップと略称)という新しい理念のジャズを創造した。それ以後バップ手法に基づくジャズをモダン・ジャズ総称する。ただしスタイルが多様化したので、総称だけでは内容を知ることが困難でもある。

青木 啓]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モダンジャズ」の意味・わかりやすい解説

モダン・ジャズ
modern jazz

1940年代中葉からリズム,旋律和音変革をもたらした新形式のジャズ音楽。アルトサックス奏者 C.パーカー,トランペット奏者 D.ガレスピーらによって創始され,ジャズを踊るための伴奏音楽から聞くための音楽に高めた。当初バップ,ビー・バップと呼ばれ,フレーズの長さが同一でなく,3連音符を多く使用したが,その後,ピアニスト T.モンクやテナーサックス奏者 S.ロリンズによってより洗練された形式へと発展した。

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