モニュメント(読み)もにゅめんと(英語表記)monument 英語

日本大百科全書(ニッポニカ)「モニュメント」の解説

モニュメント
もにゅめんと
monument 英語
monument フランス語
Monument ドイツ語

公共的な記念の目的から、特定の人物事件などを長く後世に伝えるために設立される建造物の総称。凱旋(がいせん)門、記念碑、記念塔、記念像(いわゆる銅像)、霊廟(れいびょう)、墓碑像などのほか、歴史的・文化的建造物までを含めていう場合もある。モニュメントには、相当の大きさ、目だつような高さ、品位、耐久性などのモニュメンタリティ(記念性)が要求される。古代近東諸国や古代エジプト以来、宗教的儀軌と深いかかわりをもって数多く建造されており、現在に伝わる作品には、美術史上の重要な遺品になっているものが多い。形容詞形「モニュメンタルmonumentalは、規模が大きく、堂々とした造形作品の形容に用いられ、作品評価の重要な要素である。

[濱谷勝也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「モニュメント」の解説

モニュメント

〘名〙 (monument)
① 人、事件などを記念して建てられる建造物。記念、記念像など。
※大策士(1897)〈福地桜痴〉五「頌徳碑(モニュメント)
遺跡遺物。〔万国新語大辞典(1935)〕
③ 記録的な事件・業績。後世に残る不朽の功績・仕事・作品など。
※西田先生の教えを仰ぐ(1930)〈田辺元「日本人の哲学的思索の高さと深さとを示す一の巨大なるモニュメントたることは」
④ 境界標。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「モニュメント」の解説

モニュメント
monument

政治的,社会的,文化的な事件や人物を公共的,永久的に記念するために造られる工作物あるいは建造物。また文化財関係の用語としては,遺跡敷地に対して,地上に立つすべての建造物,記念物を含めてモニュメントという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のモニュメントの言及

【記念碑】より

…人物,時代,事件などを歴史的,社会的,文化的に永久に記念するために作られたものを指す。英語のモニュメントやフランス語のモニュマン(原語はともにmonument)に当たる。なおmonumentは,〈思い出させる〉を意味するラテン語monereに由来。…

【死】より

…したがって,これらは純粋に死の表現とはいえないが,死後の世界のイメージとしては無数の表現をもち,宗教美術のもっとも生産的な主題となった。
[個人の名声の記憶]
 死の表現の第2の型は,個人の葬礼の記念としてのモニュメントであり,古代ギリシアとローマを典型とする。第1の型が死後の霊の呪術的再生を祈念するものであったのに対して,第2の型はかつて生きた生を記念し崇敬する目的をもつ。…

※「モニュメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

物言う株主

上場企業の経営に自らの考えを表明して積極的に関わる株主。株主総会で独自の議案を提出したり、役員などを送り込んだりして経営改革を迫ることもある。アクティビスト。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android