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モラッセ molasse

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モラッセ
molasse

アルプスの砕屑物を主とする厚い古第三紀層。下部海水成モラッセ,下部淡水成モラッセ,上部海水成モラッセ,上部淡水成モラッセに分けられる。フリッシュに対する。フリッシュが造山期の堆積物であるのに対し,モラッセは造山期に形成された山地の激しい削剥作用によって生成された礫,砂,粘土などが雑然として堆積した厚い地層である。日本では中国地方の中生代三畳紀の美禰層群と成羽層群は秋吉造山運動のモラッセ,北海道の新生代新第三紀中新世の川端層群は日高造山運動のモラッセといわれる。モラッセは緑色砂岩を主体とする古第三紀層に対するスイスの方言。

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百科事典マイペディアの解説

モラッセ

もとはヨーロッパアルプスの北側および山間にみられる主として第三紀の礫(れき)岩,砂岩からなる地層の名称であったが,その後それらと同じ特徴をもつ各地のさまざまな時代の地層に対する一般名となった。
→関連項目旧赤色砂岩ヒマラヤ[山脈]

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岩石学辞典の解説

モラッセ

長石質の砂岩が石灰質で膠結された岩石.モラッセ相(molasse facies)は構造運動の後の前陸盆地(foredeep)に堆積した,河川作用,三角州,湖沼堆積,時に海底堆積物などのような,著しい破砕の遷移をいう[Bersier : 1958, Petijohn : 1975].

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世界大百科事典 第2版の解説

モラッセ【Molasse[ドイツ]】

アルプス地域で漸新世後期~中新世に形成された山地のまわりに堆積した同時代の浅海陸成層を指す語であったが,地向斜造山運動に関連させて,アルプス以外の地域でも,造山期またはその直後に新しく生じた山地周辺の浅海や陸域または山間盆地に堆積した厚い浅海~陸成層に対して一般的に用いられるようになった。カレドニア造山運動に対する旧赤色砂岩バリスカン造山運動に対する新赤色砂岩アルプス造山運動(ヒマラヤ)に対するシワリク層はモラッセの代表例である。

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世界大百科事典内のモラッセの言及

【造山運動】より

…地向斜地域の中央部に出現する隆起帯を地背斜,その前面などにできる二次的な沈降域を前縁凹地などと呼ぶ。成長しつつある隆起帯からすぐ近くの局部的な沈降部に供給される堆積物は,礫(れき)など粗粒のものが多く含まれ,モラッセと呼ばれる。なお,花コウ岩の逬入後,引き続いて行われる安山岩など中性の火山活動を続造山時火成活動といっている。…

※「モラッセ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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