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ユネスコエコパーク ゆねすこえこぱーく

知恵蔵miniの解説

ユネスコエコパーク

ユネスコが制定する「生物圏保存地域」の日本での正式呼称。1976年、ユネスコの自然科学セクターで実施される「ユネスコ人間と生物圏」(MAB)の1事業として開始された。同じくユネスコが制定する世界遺産が保護・保全を目的としているのに対し、ユネスコエコパークは保護・保全に加え自然と人間社会の共生に重点が置かれている。2013年5月現在、登録件数は117カ国621件。14年6月12日、文部科学省は「只見」(福島県)と「南アルプス」(山梨、長野、静岡の3県)の新規登録が決まったと発表。日本のユネスコエコパークは、「志賀高原」「白山」「大台ヶ原・大峰山」「屋久島」「綾」に加え計7地域となった。

(2014-6-13)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ユネスコエコパーク

「生物圏保存地域」の通称。手つかずの自然の保護を原則とする世界遺産に対し、生態系の保全と持続可能な利活用調和を目的とする。自然環境を厳格に保護する「核心地域」、その周辺の「緩衝地域」、環境に配慮した経済活動をする「移行地域」に区分けされる。世界の登録数は120カ国の669地域(2016年3月現在)。国内ではこれまでに屋久島・口永良部島鹿児島県)、綾(あや)(宮崎県)など7地域が登録されていた。

(2017-06-16 朝日新聞 朝刊 大分全県・1地方)

ユネスコエコパーク

ユネスコが「生態系の保全と持続可能な利活用の調和」を目的に1976年から開始。登録地は、自然を厳格に保護する「核心地域」、環境教育エコツーリズムなどに活用する「緩衝地域」、人が生活して持続可能な発展を実現する「移行地域」の3区域が設定される。

(2017-06-17 朝日新聞 朝刊 宮崎全県・1地方)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユネスコエコパーク
ゆねすこえこぱーく

生物多様性の保全、持続可能な開発、学術研究を目的として、1976年にユネスコ(国連教育科学文化機関)が開始した制度。英語ではBiosphere Reserves(生物圏保存地域)とよばれ、「エコパーク」は、日本での通称である。
 1971年に発足したMAB計画(Man and the Biosphere Programme、人間と生物圏計画)に基づき、自然の保全と利用を図る目的で、登録地が制定されている。
 「人間の干渉を含む、主要な生物地理学地域を代表する生態系を包含すること」「生物多様性を保存するうえで重要な地域であること」などが登録基準となっており、ユネスコMAB国内委員会により候補地がユネスコMAB委員会に提出され、専門家が検討結果を諮問し、登録の可否が判断される。
 世界遺産(自然遺産)が「保護」を第一の目的としているのに比し、エコパークでは、保全のほか、開発や研究が同様に大きな目的となっているのが大きな違いであるが、実際には、同じ地域で世界遺産とエコパークの両方に登録されているところもある。
 日本では、1980年(昭和55)、志賀高原(群馬県、長野県)、白山(はくさん)(富山県、石川県、福井県、岐阜県)、大台ヶ原(おおだいがはら)・大峰山(おおみねさん)(三重県、奈良県)、屋久島(やくしま)(鹿児島県)の4地域が登録されたが、2012年(平成24)7月、新たに国内最大級の照葉樹林をもつ綾(あや)町(宮崎県)が、2014年6月には只見(ただみ)(福島県)と南アルプス(山梨県、長野県、静岡県)が登録され、国内で7地域となった。
 エコパークは、自然保護を優先する地域とその自然を生かして観光や教育の場とする地域を組み合わせ、自然との共生を目ざすもので、エコツーリズムへの注目の高まりや地域おこしの一環として注目されつつある。2014年6月時点で、119か国・631地域が登録されている。[佐滝剛弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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